“星に願って”しまう
どうしようもない。
彼の前にいると、緊張してしまって、どうにもうまく話すことができない。戸惑いすぎて、聞かれている内容と少しズレたことを言ってしまう時もある。
こういうとき私は、
「彼といるとき、緊張せず、普段通りの会話をしたい」というどうしようもない願いを、星に託してしまう。
どうしようもないと、頭ではわかっている。時が経てば、きっとどうにかなる。でもわたしは、あんなに綺麗な星空を見れば、ふと、“星に願って”しまう。
“君の背中”に抱きつきたい。
最近会える機会が少なかったから、
明日やっと会えると思うと、嬉しさが増す
嬉しさのあまり、会ったら抱きついちゃうかもしれない
本当はすぐにでも手を繋ぎたくて、すぐにでも抱きつきたくて、そんな私を見て君はなんて思うかな
そんな無邪気な人だとは思わなかったと思われるかな
冷静なところが好きだったのにって、思われるかな
それとも少しは可愛いって、思ってもらえるかな
どう思われたって今はただ、
“君の背中”に抱きつきたい。
“永遠の花束”
両手に花って言うけど、両手であの人の手を握って
ずーっとそばにいてくれたら、きっとそれは
わたしだけの“永遠の花束”だね
“やさしくしないで”
離れる時に寂しくなっちゃうから
けど、ずっと離れないから
いま優しくしてくれるんだよね?
ずーっとあなたのことだけは信用してるよ
ずっと、わたしのそばにいてね
今はまだ、“隠された手紙”を閉まっている。
それは祖母への手紙だ。もうすぐ祖母が誕生日で、私は手紙を書いた。祖母には、いろいろなことを教えてもらった。食事のマナーから、友人関係のいろは、兄妹間の距離の取り方、そして「言葉遣い」だ。
わたしは、人の「言葉遣い」がすごく好きだ。
その人がどういう人生を歩んできたのか、言葉の一つひとつで手に取るようにわかるからだ。
そんな私の人生の「言葉遣い」を込めた、祖母への思いを、今はまだ“隠された手紙”に閉まっている。