“別れ際に”くらい、言いたい。すきですって
それが「ハッピーエンド」じゃなくても、いいよ。
そもそも私と彼が出会ったのは学校の中の、教師と生徒でしかないし、実るわけなんてないからね。「ハッピーエンド」なんて無いって、わかってるんだけどね
生徒同士で現実的な恋愛をした方が良いって、何度も自分に言い聞かせて、好きになってみようと思ったんだけどね。
けどね、それでも彼のことだけが好きなんだ、だからね
“別れ際”まででいい、ただ、それまで彼との夢を、見せて欲しいんだ。
それは、彼とずっと一緒に居て、寂しい時も悲しい時も、幸せな時だってずっとそこには、ずっと私の隣には彼だけが居て欲しいんだ。ここでは14歳差なんて、25㎝差なんて関係ない、ただの私の幸せ。
こんな楽園、いつ訪れてくれるんだろう、やっぱり「バッドエンド」で終わってしまうのかな。そんな終わり方をしてしまうくらいならいっそ、彼との別れなんて来なくていい。世界との“別れ際に”でもしてしまおうか。
♡ =13
“秋🍁”
去年の秋は君とずーっと居た。朝は私の机のそばに座ってお話をして、お昼も隣で食べて、放課後は部活を一緒にしてそのまま2人で帰る。去年の秋の部活中の、「2人だけの鏡越しの写真」を見ていたらなんだか、目から雫が垂れていた。もしも去年出会っていなければ、もしも出会っていたのが今年だったら、こんなにも距離は近づいていないだろうと痛感したからだ。
「2人だけの鏡越しの写真」は文化祭の朝に撮ったものだった。明日はなんと、文化祭1日目だ。君に勇気を出して、「ここで写真を撮ろう」と言ってみせるのだ。そしてまた明日、ここでその報告をしよう。
君、ちゃんと私のことを見ていてね。一年経ってもまだ君に飽きちゃいないよ、だいすきだよって、そろそろ気付いてね。同性の友達だからって、油断しないでよね
私の家には“ジャングルジム”があった。
小さい頃の話だけれどもね。そこには鉄棒も付いていて、ブランコもついていた。室内の遊具だから外に出る必要もなくて、内気な私は外に出ず、一人で遊んでいた。
今、「内気だから外に出ず」と前述したけれど、わざわざ家に出る必要もないくらい、家に全てが揃っていたから、外に出なくなり、内気になってしまったのかも知れない。あんまり完璧すぎると、どこか結局欠けてしまうところがあるようだね。
私はいつも完璧を求めてしまって、そのせいで失敗が続いたり、欠点が浮き彫りになってしまう。私の人生はなんというか、そうだな、「過ぎたるは猶、及ばざるが如し」という言葉が、よく似合ってしまう。
♡ = 10
“秋恋”
ナチュラルに好きな人の名前が秋に関係してるから秋に恋で“秋恋”ってもうガチ私じゃんって感ぢ、彼の名前が秋っぽいってことは秋生まれなのかな❓❓生まれたってこと❓❓今この季節に⁉️⁉️なにそれ愛おしい‼️秋って素敵‼️生まれてきてくれてありがとう‼️ ぜったい絶対、彼は秋に生まれて秋に私と恋に落ちるんだよ〜⁉️⁉️💖秋生まれ最高‼️今日から四季で秋が1番好き‼️秋最高‼️‼️“秋恋”万歳‼️💖
♡=10
彼に大事にされたいよりも “大事にしたい”
彼に愛されたい よりも たくさん愛したい
彼に幸せにされたいよりも 幸せになってほしい
こんなに綺麗事は嘘だと思うだろう。そんなことない、これは本当だ。これらのことを行えるいつかの未来を、私は、「夢見ている」のだ。ただ優しそうな言葉を並べているけれど、それらは全て「私が」大切にしたくて、「私が」彼だけを愛したくて、「私が」彼を幸せにするという、なんとも醜い願望。誰と幸せになっても良いわけではない。私だけど幸せになってくれる、私だけを愛してくれる、私だけを“大事にしたい”と思ってくれる、そんな彼に「夢見ている」のだ。
♡ = 9