足音をたてないように
周りの空気を揺らさないように
密やかに生きる

蝶の羽ばたきが
竜巻を起こすように
私のおこした振動が
大切な人の人生を
揺るがしてしまわないように

息を潜めて
そっとそっと

終わらない夏

終われ夏！

でも冬はまだ待て

言葉にならないもの

感情

どんなに言葉をつくしても
感じている人にしか
わからない

君のかなしみ

どんなに叫んでも
それは君にしか
わからない

君のかなしみは
海の波のように押し寄せて
僕の心を
少しづつ削り
沖へと運んでゆく

わからないまま
心だけが削られてゆく

ただいま、夏

いや、私の知ってる夏は
こんなに暑くなかったぞ！

パラレルワールドか？！
日本が熱帯地方なタイプの
パラレルワールドか？！

ぬるい炭酸と無口な君
僕の苦手なこのふたつは
度々僕の前に現れる

今日は何を怒ってるんだろう
なんとも言えない緊張感が
僕の動きを
最低限まで制限する

そして時と共に
元気が無くなる炭酸…
爽やかさを失い
甘ったるさだけが残る

コップを手に取る動きさえも
怒りをかいそうで
怖すぎるし
面倒くさすぎる…

情けないが
今は石になろう