波にさらわれた手紙

私の街には
海が無いから
別れの手紙は
海へ流して
そしたらずっと
あなたを想っていられるから

僕は今日
彼女に宛てた手紙を
海へ流した
あの日の笑顔も

8月、君に会いたい

あの、まだ爽やかな風が吹いていた
遠い夏
蛍の淡い光に照らされた君は
そのまま透き通って
消えてしまうかと思った

もう蛍は居ない
君も居ない
もう戻っては来ない
あの、8月の景色

僕だけが取り残された
8月、君に会いたい

眩しくて
苦手な人

私もああいう人になりたい
と思って
真似してみるんだけど
家に帰ると
ドッと疲れが出て
ベッドに倒れ込む

眩しくて
苦手で
憧れて
届かない

ああいう人に
なりたいなぁ

熱い鼓動…

私から最も遠い所にあるもの

手のひらを当てても
気づけないくらい
ささやかに
ひっそりと
でも、止まることなく

そんな鼓動を感じながら
私は生きてる

虹のはじまりを探して
歩きつづけたけど
虹のはじまりは
見つからなかった

私の見つめていたものは
本当にあったのだろうか？

そこに虹があって欲しいと
願う心が見せた
幻だったのか？

目の前の虹は消え
心の中の虹だけが
彩りを増して
空にかかっている