Omothi

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10/28/2023, 10:42:13 AM

「……ふふっ、好きだよ。」

微かな灯りに照らされた君は笑みを浮かべる。

僕は知っている。それが本物ではないということも、刹那的なものであるということも。
僕の肩に添えられたしなやかな手も、溢れる吐息も、僕のものだと信じていたい。

君は知っている。
自分に向けられる熱を帯びた僕の視線も、その奥に隠された不安定で黒い想いも。

君はいつもそう。
甘ったるい言葉を吐く唇とは裏腹に、君の瞳は目の前に居るはずの僕を捉えてはいないんだ。

「好きだよ。」
ほら、また言う。君はそうやっていつも。

「……僕も好きだよ。」
ほら、また言う。僕はその度にいつも。


〝暗がりの中で〟

10/27/2023, 10:34:37 AM

扉にかかったアンティークなベルが身体を揺らす。
心地のいい音と共に、紅茶の深い香りがお出迎えしてくれた。

「いらっしゃいませ。」

お待ちしておりました、と柔らかい表情を浮かべるマスター。
森の中の秘密の紅茶屋さん、そんな雰囲気を纏う素敵なお店だ。
まるで童話の世界に飛び込んだみたい。

「今日はどれにいたしましょう?」

本当はわかっているのに尋ねるなんて、マスターもなかなかの曲者である。

「おまかせで。」

今日は少し悪戯に返してみた。

「ふふっ、かしこまりました。」

マスターは目を細め、解けたエプロンの紐を結い直しながら、キッチンに戻って行った。
何か良いことでもあったのだろうか、陽気な鼻歌が聞こえてくる。

そうこれは、紅茶の香りが彩ってくれる、そんな素敵なひとときの話。


〝紅茶の香り〟

10/26/2023, 10:28:38 AM

君と僕のあい言葉。

合言葉は「おはよう」
哀言葉は「またね」

愛言葉を交わせる日は来るのかな、来てほしいな。


〝愛言葉〟

10/25/2023, 10:24:22 AM

本当におバカで、見ていて飽きない君。
一緒にいると、まるであの頃のように全力で笑える。

いつも私の分の飲み物まで持って来てくれたり、ゴミを捨ててくれたり……そんなさりげない優しさに感謝しています。

こちらが心配になるくらい抜けている君だけど、実は根はしっかりしているんだよ。
何事にも恐れず挑戦するその勇気、本当に素敵だと思う。
おっちょこちょいだけど、いざという時に頼れる君。

素敵な友を持ったよ、本当にありがとう。
大好きです。


〝友達〟

10/24/2023, 10:11:26 AM

じゃあね、と告げる君。

その君の瞳に僕は映っていない。
それを知っているから、わかっているから。

情けない期待を隠した「またね」を僕は返すんだ。


〝行かないで〟

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