彗星

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10/26/2024, 7:36:01 PM

「君が一番」

「好き」

「一生そばにいて」

「幸せにする」


色々な言葉がありますが、私はこの言葉がきっと1番の愛言葉だ思います。
そしてこの言葉は、全国誰が聞いても必ず分かります。



「愛してる」

10/12/2024, 8:03:01 PM

隣からふわりと香る甘い匂い
ゴツゴツした細い指
全部好きだった。
声も、話し方も、態度も。
でも私は知ってる。
あなたが来年教師をやめることも
あなたが薬指に指輪を嵌めていることも。

だからこうしてわざと悪い点をとってるの。
放課後教室に二人きりで居れるから。
けどもう、明日からあなたの顔を見ることはできない。
なら別に無理に追いかけたりしない。



「高木待てっ、、」
「……」

カーテンが揺れて二人が影になる。
「全部先生のせいだから」
先生の目を見つめて私は言う。

唇を指で撫でる仕草をしながら私を見つめる先生の姿は、今までで1番悲しそうな顔をしていた。

「先生、待ってるから」
先生の薬指が光った。

「…それ、次は外してきてね」

私は教室を出た。
私が教室から出るまで先生は一度も声をかけなかった。
なんだか少しだけ目の奥が痛む気がした。

10/9/2024, 6:41:44 PM

君が横切ったとき、ふわりと香ったあの匂い。
君の艶のある髪。
君の綺麗な横顔。
白くて綺麗な手。
それを見るだけで、僕は心躍る。


''ココロオドル''

9/11/2024, 6:38:52 PM

生きてるうちにしかカレンダーはめくれない。

"カレンダー"

8/15/2024, 5:05:15 PM

「……」

ザーッ__
塩水が波寄る音の背景に、打ち上げ花火の音が騒ぎ立てる。


〈だいぶでかいのが上がったな笑〉
〈花火綺麗ー!〉
〈見て!あれ星形になってる!〉

遠くから人の声が聞こえる。
『現在、4年振りの打ち上げ花火がこの海に打ち上げられました。皆さん、花火をどうぞ思いきり楽しんでいってください。』

嬉しそうな女性のアナウンスが響き渡る。

海の波紋が壮大に広がる。
「海…」

久しぶりにタンスの奥から出した浴衣と、綺麗に整えた髪型を満足気に見る。
「無駄にしちゃうな、」

海へと足を踏み入れていく。



『間もなく、スターマインです』__



騒がしいはずの外野の音が、私には聞こえなかった。
目に広がる景色は海の中の澄んだ青色。
手を伸ばしても、月は掴めなかった。

海の中から泡が吹き出していく。
私は、そっと目を閉じた。
瞼の裏には見てもいない打ち上げ花火が浮かんできた。

夜凪だった。
音が遠くなって、次第に意識も遠のいていく。
今目を開けるべきじゃないことはわかっていた。
「(浴衣…溺れずらい。)」





『△‪✕‬街、夜の海の打ち上げ花火を終了致します』




"夜の海"

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