流れ着いたメッセージボトル

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3/22/2025, 7:16:38 AM


いつか君と並んで見た夕焼け
茜色に染まる水平線
ゆっくりと沈んでいく夕日とキラキラ輝く水面を
いつまでもいつまでも眺めていた君の横顔を


夕焼けを見ると思い出すのです

あの夕焼けが、また見たいと


#君と見た景色

3/18/2025, 9:13:36 AM


“あの...すみません、もしかして...◯◯さんですか?”

“!...そうですそうです!!もしかして◯◯さん...?!”

“そうです!あぁ良かった!!会いたかったです〜!!”

“私もです!!えぇ〜嬉しい...っ!!!”


...恐らく『オフ会』というやつだろうか。
カフェの前で嬉しそうにキャッキャと戯れる彼女たちが眩しくて、煩わしくて、そしてほんの少しだけ羨ましく思えて、遮断するようにイヤホンを耳につけた。


会いたいと思える相手がこの世界のどこかに居るだけで
それは、とても幸せな事なのだろう



#叶わぬ夢


叶わないならせめて夢の中だけでも。

3/3/2025, 10:14:28 PM


色褪せた虚空に価値を見出せず目を閉じた

聞き飽きた音楽を脳に流し込んで

ノイズ混じりの日常と無理矢理紛らせた気は

忘れてくれるなと今日も責め立ててくる

楽しいと寂しい、嬉しいと悲しいは紙一重

彼の止まった時間は動かない

ひらり、はらりと舞う蝶々を追いかけて

ひらり、はらりと落ちた花弁を見つめて

大人にも子供にもなれないまま

一体どんな顔をすれば良いのだろうか



#ひらり

2/22/2025, 1:10:29 AM


終電が過ぎて静寂に包まれた駅のホーム
見上げれば満点の星空が広がっていた

届かないと分かっていながら
目に入った一筋の光に思わず手を伸ばす

それはあまりにも一瞬で
それはあまりにも遠すぎて

願いを口にする間もなく
ただ見ていることしか出来ない

子どもの頃必死に唱えた願いだって
結局叶っちゃいないけれど

あの日夜空を一緒に見上げた思い出は
今も鮮明に残っている

“さよなら、またいつか”

叶わない願いを口にすると
また一つ星が流れて消えた

あぁ、あれはきっと君に違いない



#夜空を駆ける

2/15/2025, 6:48:53 PM


「 」

ふと呼ばれた気がして振り返った

そこには誰も居なかった

何も、残っていなかった



#君の声がする

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