誰だって幸せになりたい。不幸を願う人などいない。叶うなら幸せを願う。幸せというアイテムが手に入れば、人生うまく行くだろうか?幸せがあれば自分の思い通りになるだろうか。幸せは目に見えないのだから、掴みようがない。手に入れようがない。見出すしかない。自分の幸せは人の幸せとは違う。
幸せの持ち腐れだ。人の幸せを持っていても、それは自分の幸せじゃない。日常で当たり前の幸せがあっても、特別な幸せは自分で探すしかない。幸せは本当に難しい。得体のしれない物だ。人はそれをこぞって欲しがる。それを手に入れれば自分の人生が輝くと信じているから。
お休みなさい。
「ふり」って凄く大変でそれでいて凄く必要なことだ。自分の気持を全てさらけ出していたら人はだれも寄り付かない。生きる上で立場上有利になるように使う騙し細工だ。自分を殺し感情を押し込め黙って笑って人に好かれるような言動を繰り返す。これができなければ人と関わることなどとても不可能だ。嫌われ、罵倒され、人間の輪から外される。浮いて二度と溶け込めない。
人生に細工は不可欠だ。傷つきすぎた脆い硝子の心を細工して、美しく、華々しいことしか見えないように。壊されないように。もう二度と心を失うことがないように。傷ついたら細工して、細工したら傷ついて。学ばない。学べない。人間は皆弱いくせに、自分の心を隠すから皆、傷つけ合う。本当は皆、弱くて脆い。
私はずっと人間誰でも心根は同じだと思っていた。そうならいいと思う。皆違うのだということに気づくまではどれだけ何を言われても、睨まれても平気だった。この人も根っこは私と同じで怖がりなんだ。こうやって容赦無い言葉を浴びせかけてきても、睨んできても、虚勢を張っているだけで本当は、今、とても怖いんだって。本当にそうならどれだけいいだろう。人に嫌われ、孤独になることを恐れ人生に「ふり」という細工をして、自分を誤魔化す。自分が嫌いだ。大嫌いだ。時々触れた針のような言葉に心がグサリとえぐられ細工が剥がれそうになる。また、大丈夫だよ。全然平気だよ。人の反応が怖くて相談できない。きれいな硝子細工の心を誰も疑わない。気遣わない。全てを放置して全てを投げ捨てて消えてしまうことができれば。こんな人生に細工を施すためだけに生まれてきた訳じゃないのだから。終わらせてしまいたい。この硝子を割ってしまいたい。心なんて「ふり」で、「嘘」で、凍ってしまえばいい。
お休みなさい。
みんながみんな幸せな結末って絶対にない。誰かしら思うところはあるだろうし、誰かしら、何かしら我慢をしている。どこかで誰かが誰かの悪口を言ったり、愚痴をこぼしたりして不幸の輪はじわじわと広がっていく。人を蝕んでいく。誰かの幸せは誰かの幸せを削らないと生まれない。ある人が差し出した傘の下、誰かは濡れてしまう。一人が2つの幸せを持っていることなんてない。幸せは削られ、薄くなっていく。誰も当たり前が幸せだと思えなくなってくる。当たり前以上の幸せを望む。結局皆、最後に望むのは「普通の幸せ」。約束された「普通の最期」。平等って皆均等に幸せが行き届いてる事を言うんじゃないの?誰かにとっての幸せは私にとっての幸せじゃないかもしれない。変幻自在な「幸せ」は、人間をおちょくる。
幸せってなに? 幸せな結末ってなに?
答えが分かる人なんて一人もいない。いないんだよ。この世に幸せがどうだこうだと意見できる人間なんて存在しないんだよ。誰かに何かを言われてもそれは私の意見ではない。幸せって形がないから。誰にも見えないから。誰もしらないから。自分は幸せだと思うかもしれない。あの人は幸せじゃないと決めつけるかもしれない。
幸せって何だろう。幸せな結末ってなんだろう。
私の幸せは、今、好きなことが出来ること。自由に悩めること。そして、自分の幸せは何だろうと考えることが出来ること。
皆の幸せって何だろう。幸せを見つけたら、幸せかもしれない。
幸せは、不思議だ。
お休みなさい。
この人は私になにを求めてるんだろうって思うかも。気持ち悪いって思うかも。逆にこの人は何を考えてるんだろうとか、心読んじゃうかも。
人と関わりたくない。極力、面倒事を起こしたくない。
推しなんていないし、突出した能力もない。特別好きなものといえばありふれた決まり文句。三日坊主で内気。何も知らない。何も知ろうとしない。自分で好いて、自分で嫌う。セルフレジみたいな人間。こっちで勝手にやるから、私の安全領域に入ってこないでくれ。傷つけないから、傷つけないでくれ。
たまに考える。自分の容姿は本当はとても整っていて私はそれに気づいていない、だとか。私にはこんな才能があってまだ開花していない、だとか。
でも、それは結局全て妄想でそんな夢物語の様なことは起こらない。ありえない。身の丈に合った幸せを生きることができるのだから幸せ者だ。お腹が、すくこともない。命の危険に晒されることもない。温かいご飯、寝床、居場所。両親、友達、自然。当たり前がそろっている。ただ、ぼんやりと「普通な幸せ」を生きながら形の曖昧な悩みを抱えて、誰にも話すことなく枯れていく。
お休みなさい。
私は人の心を読む。今、この人は何を考えているんだろうとか、不満なことは無いだろうかとか、私の行動は差し支えなかっただろうかとか。気づかないうちに人のことを気にしすぎてしまう。これはひとえに父親のせいであるといえる。全てを父親のせいにするつもりはないが、反抗期を迎える前までは、父親など怖い存在でしかなかった。先程まで陽気に喋っていたと思ったら急に不機嫌になり、と思ったら酒を飲み、絡んでくる。頭が良い父親は、スーパーなどでよく計算をさせた。私はこの時間が嫌でならなかった。たまに電卓を貸してくれたが、使い方のわからない機械を渡されたところで?は消えない。これを一個買うとこれが三個も買えるんだよ。そういうこともよく考えてね。などと言われても困るのである。小1の女児にそんな事を考えながらお菓子の買い物ができるほどの能力があるだろうか?私にはなかった。今思えば算数を教えてくれていたんだろうけどその頃の私からすれば迷惑でしかなかった。気づけば、反抗心も芽生え、なるべく事を面倒にしないように、と話す内容も気を遣った。父が反論してきそうなことは全て避けた。誤解があっても言わなかった。母はそんなことよりも自分のしっかりとした意見を伝えて、父の機嫌を読まないのでよくイライラさせられた。
自分の心など持っていない。
実際、この人の心を読む、という行為も正確に出ているのか、私は自分の中に意見があっても決して強く求められるまでは発しない。自分の意見、考えは必ず誰かと同じで誰かと違う。当然だ。それが人間。だからそのせいで人と対立しなければならないのが、人と必要以上のコミュニケーションを取る必要が嫌だ。生きていれば誰かとすれ違うことなんていくらでもある。その一つ一つを気にしていたらキリがない。見たはね、静かに本読んで誰にも話しかけられず、誰にも話しかけず。おしとやかで物静かな子って思うかもしれない。でも私人間だよ?話しかけられればそれなりの受け答えはするし、相手の心読んで結構いい相手演じられてると思うけど。これだから。これだから父親に嫌われるんだよね。別に嫌いって言われたわけじゃないけどさ。声は小さいし、突出した能力ないし。内気なくせに気に入った相手とは話すから周りをとても傷つける。自分もとてつもなく傷つく。触ったら崩れるくらいに私の心は弱い。笑っててもね、人間相手に心読んでればそれ相応の気疲れはするし。変な人間だよね。
私、人間向いてないから。
お休み