渡り鳥　風船　飛行機　宇宙船


空はこんなにも込み入っているから


君への想いが　うまく届かない

わたがしと　ブルーハワイのかき氷を

合体させる計画を練っておいた　縁日の夜



あたしは　あの子の浴衣を

見たくないのに見ちゃった

法被のあんたを　団扇で仰いで

休ませてた　あの子を



お気に入りのジーンズが

一瞬で嫌になって

境内をひと回りすることなく帰った



あんたが待ってたのは

あたしじゃなかったんだ



- 子供の頃の夢

どこにも行かないで



どこかに消えちゃいたい

わたしのことを

見張っていれば


あなたも退屈しないから

君の背中を追って

この森に来た。


どこへ行けば

再び巡り会えるんだろう。


僕は少しでも見晴らしのいい場所がないかと、

木の上に昇った。

君の頭が　森の木々の間に現れては、消えた


でも　君の腕と足は

まだ埋まったままなんだね。

大丈夫。すぐに起こしてあげるから。

「ママはパパが好きだったんでしょ？だから結婚したんでしょ？」

「……嫌いから好きに戻る日が来ることってないのよ。嫌なものは嫌なの」

「でも、ママ、みんなとなかよくねって言ってたでしょ？」

「子供は、みんなとなかよくする練習をする時期だからね。大人になっていきなりできるわけじゃないの」

「ママとパパは、練習したのにうまくいかなかったの？」

「……そういうこと、保育園で言わないでね。お願いだから」




好き、嫌い、