NoName

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5/19/2025, 11:01:52 AM

どうしても…
あの歌の続きを思い出せないの

夏の盛りにふたりで聞いた
トランジスタラジオの雑音と
死にかけた蝉の鳴き声

初夏の風が運ぶ
蝶々の影を
すこしだけ 追い越して

あのメロディーを探してくれる?

5/19/2025, 3:47:39 AM

-まって-

「まって。ラーメンにお湯注ぐ」
アンがいつになく真剣な顔をするから、先に昼食をなんとかすることにした。
僕にだって心の準備が必要なのだ。
アンの目線がポットに注がれている。
水の音だけが沁み入る静寂。
これは、かなり深く悩んでいるようだ。
「で、何がそんなに気になっているの」
「…あたしって、そんなに火星から落っこちてきたように見える?」
アンが勇気を振り絞って、震えた声をあげる。
彼女の春雨スープはそろそろ食べられるはずだけど…今は眼中にないらしい。
「……いや、それを僕に聞く?」

5/17/2025, 11:21:33 PM

まだ知らない世界

醒めない夢

小さな希望


どれもそれなりに残酷な結末が待っているのでしょう?

5/16/2025, 12:51:26 PM



憧れを捨て去ることができないのなら

ここから 出ていくわ


傷つかないで済む

平和的解決法


しゃがんだって

涙は流れて

砂山を滑り落ちていく


-手放す勇気-

5/15/2025, 10:30:43 AM

-光輝け、暗闇で-



跳ね踊るうさぎ達


竹やぶに隠れた
おひめさま


修理しかけの
宇宙船


誰にも教えてあげないで
あなたとわたしの秘密だよ

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