11/15/2025, 11:56:54 AM
「木漏れ日の跡」
木漏れ日の跡、どこかにあなたがいる気がして、そちらを見やる。それでもあるのは、晩秋にふさわしい枯れかけの葉ばかりの木々だ。その度に、そりゃそうだ、なんて口に出してみて無理に自分を納得させている。
木漏れ日の跡、それはあなたと生きた自分のいきどまり。
11/14/2025, 2:31:59 PM
「ささやかな約束」
あの人とした、ささやかな約束。ささやかすぎて、あの人は忘れてしまっているかもしれないけれど。自分だけがいつまでも思っているにすぎないかもしれないけれど。素直な心に従って、あの道を歩いていこうか。
そして、もしまた会えたら、初めて出会った時と同じ言葉をかけてみようか。
10/6/2025, 2:37:52 PM
「燃える葉」
凍る葉。枯れた葉。生きた葉。落ちた葉。
全部綺麗、と君が言ったから、まだ自分は死ねないな。
君の代わりに、どんな葉も見てみたい。
紅葉。それは燃える葉。君と自分が1番好きな葉。
10/3/2025, 3:16:42 PM
「誰か」
誰か、助けてくれ。
何度、そう思ったか。
けれども、頭の奥底では自分を本当に助けられる誰かなんていないと、分かっている。人も、神も、悪魔も、助けるふりをして全員に不幸を振り撒いているだけなのだから。
誰か、はいない。
でも、誰か、この声を聞いてよ。なんて思ってしまうのは、仕方のないことなのだろうか。
9/29/2025, 3:10:37 PM
「モノクロ」
モノクロ映画が好きになった。今、自分が見ている景色と同じだから。
鮮やかな色たちが、少し前から苦手になった。もう、自分には世界がモノクロにしか見えないから。現実味のないものたちが自分と同じように動いていることに苦痛を感じた。
君がいなくなって、世界が色づくことはなくなった。
ただひとり、大切な人を失っただけなのに。