東雲 陽

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5/10/2026, 6:21:17 AM

忘れられない、いつまでも。

君が僕を呼ぶ声。
「ねぇねぇ」から始まる決まり文句。
繋いだ手の感触。
名前。
君が好きだった曲。
君がよく食べてた物。
泣き顔。
よく付けていた香水。


思い出にするには、まだ少し鮮やかだ。

5/6/2026, 11:29:07 AM

明日世界が終わるなら

 ──君に、「好きだ」と言っても許されただろうか。

5/5/2026, 11:25:28 PM

君と出逢って

5/4/2026, 4:42:39 AM

二人だけの秘密

 

4/25/2026, 5:52:48 PM

流れ星に願いを

 それはいつも通りの気まぐれだった。真夜中に起きていたのも、知らない誰かに向けてSNSの通話を開いたのも。たぶん、話し相手の居ない世界への電話を片手にたった一人で星が見たかったのだ。問いかけに応える声のない仮想空間は真夜中の部屋と良く似ていて、同じ時を共にする「誰か」は確かにいるはずなのに、どこまでも孤独だった。
 ──あ、流れた。
 ひとつ、ふたつ。極大日ともなれば結構な頻度で流れるそれを1人声に出して数える。星が落ちる軽い音が聞こえそうなほどの静寂の中で、自分の出す音だけが「ここは間違いなく現実だ」と思わせる。

 『こんばんは』
 突然、空間に漣が走った。どこかの「今」を生きている人の声が電話の奥で鳴る。空気を震わせたその声が次の波を産んで、気づけば静かに会話という船が滑り出していた。
 「こんな時間に起きているなんて」
 「夜が好きだからね」
 「外にいるんですか」
 「寒いけど、綺麗だよ」
 取るに足りない言葉が次々と波紋を作る。しばらくその穏やかな波が二人の間を行き交い、夜に時間を溶かしていった。

 「「あ、流れた! 」」

 幾度も行き交った言葉がふいに重なった。見上げた空の真ん中を長く走る星が2つの世界を繋ぐ。誰かのいる孤独がたったひとつ溶け合った空間に変わる。同じ時を紡ぐ「誰か」が「君」になる。目の端でもうひとつ、細い光が駆け抜けた。ふたつ、みっつ。光を数える音が重なる。もう星が落ちる音は聞こえなかった。

 「そろそろお開きにしましょうか」
 「そうですね」
 気づけば初めての波から長い時間が経っていた。もう深い夜が明ける。薄れていく藍色に溶け込むように、交差した世界がそれぞれの軌道へ戻っていく。色を取り戻した現実が空間に仕切りを差し込んで、2人の「またね」が場面を切り替えた。

 「ねぇ、もしよかったら」
 夜が完全に消える刹那、電話の向こうで微かな声が言った。
 「次は、"気まぐれ"を"約束"にしよう」

 

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