近所の神社でお祭りをだったので
子供と一緒にお詣りさせていただく。
「お母さんなんて書いてあった?」
おみくじを引いた時、まだ開いてもいないのに子供からの催促。
「中吉 見守りってるから今のままで‥って感じかな。あなたは?
「まぁ〜このまま頑張れってみたいだよ」
「じゃ、お互い神様に見守られているって事で頑張りますか。」
なんて事を言いながら神社をあとにする。
買い物して家に帰ろうとした時
お神輿が前から来られたところを見かける。
「お神輿、神社に帰って来たね。
なんか、見てますよーって感じだね」
「お母さんもそう思った」
そう言って空を見上げると
厚い雲からお日様がチラチラと見え隠れしている日だった。
「ちょっと、今度建て直すから。捨てて欲しくない物ある?」
そう母親に電話で唐突に話し出された。
「えっ‥えっ‥えーっ。何で?」
と、慌てる私。
「古くなったからさ」と、一言。
数年前から色々とガタがきていたらしい。
就職で実家を離れて数年経った私は
カレンダーを確認後、帰る日を伝え電話を切る。
数ヶ月後、物の少なくなった実家を見ながら、「こんなに広がったけ?」なんてありがちな事を想ってみる。
物がないのに頭の中では20年分の物があって、特に居間やキッチンには、
たくさんの思い出が溢れ出る。
その後、母から「この間家壊したよ」の
電話。
「なんかねー‥。お母さん泣いちゃた。」
「あー。私もなんか泣いたわ。」
「なんでだろうね」
なんて、言いながらお互い「あははっ」と、笑いあった。
「忘れ物はない?受験票持った?」
「大丈夫。持った。行って来ます。」
中2の冬
「この高校に行きたい」と言った。
合格ラインはギリギリ。
「頑張ってみたい」そう言った。
あなたの顔をみて、こちらも腹をくくる。
それからは説得、相談、応援、励まし
見守り、慰め‥そして違う道の為の資金繰り。
I年間、ギリギリまで頑張っているあなたを見ていましたよ。
母は寄り添う事しかできませんが合格でも不合格でも頑張って‥。
「いってらっしゃい!今日家にいるから。」
そう言って少し大人になった子を送り出した。
結婚記念日に行ったディズニーランド。
その時買ったプーさんのぬいぐるみ。
家族が増えた時も、家を引越した時も
いつもいたプーさん。
10年前に色々あってプーさんを見たくない時があった。
「捨てよう」と思った時
娘に「いらないなら、ちょうだい」と言われ娘の所に行った。
先週娘に「プーさん返す」と言われ戻ってきた。
自分の心に問いかける。
「今じゃなくてもいいか‥」
プーさんは今私の本棚の所にいる。
「ドキドキする」と友達は教室から
グランドにいる彼を見ながらそう言った。
「かっこいいよね。」といいなから
うっとりしたり、カーテンに絡まったりしている。
「そうだね。」「素敵だね。」「かっこいいね」なんて相槌をうつ。
恋している子って素敵だし楽しいし可愛いって思う。
素直に声に出して「好き」を言える子を羨ましく見ている私がいる。