麦わら帽子が風に乗って飛んでいく。

爽やかな夏の風に吹かれ、
田んぼを越え、
川を越え、

何処へ行くのやら。

貴方といると、気が狂いそうだから。
貴方が好きすぎるがあまり、殺してしまいそうだから。
貴方を傷付けてしまいそうだから。


だから、だから今だけは。

だから、独りで痛い！！！！

友情なんて信じてられない。
いくら仲が良くたって、裏切られる。
友達？
親友？

ああ、あなたは友情を信じられていいね

今1番欲しいものは？



そう聞かれたら私は、夢、と答えるだろう。


私には何も無い。
将来の夢がないのだ。

周りのみんなは、公務員だ 接客業だと言っているが私はなんにもなりたくない。

あの子の視線の先は私じゃない。

私じゃなくて、いっつも彼。


運動神経がいい彼。
人気者な彼。
先生にも人気な彼。

それに比べて私は。

根暗で。
1人じゃ何も出来なくて。
友達なんかあの子しか居ない。


あーあ、勝ち目ないじゃん。
私の視線の先は君なのに。