四四〇

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5/21/2023, 10:09:02 AM

色鬼やろ!
鬼は色を言って、皆んなはその色にタッチするの!
鬼に捕まる前に指定の色に触ってね!
色に触る前に捕まったらアウトだよ!

『いろ、いろ、何色?
なんでもいいから言ってみろ!』

透明!!

「え? 透明?」

「は?無理じゃん」

「透明?そんなの簡単じゃん!
空気だよ!」

「あぁそっか!みんな触れるじゃん!」

「えぇ?!そんなのずるいよ!触ってないもん!
はい!タッチ!」

「だって触れられねぇもん!お前の方がずるいよ!」

  ジャー…

「公園の水道の音だ!お前なにやってんの?」

「え? ほら「透明」に触れてるの!
これはセーフでしょ?」

–透明な水–

5/20/2023, 11:33:35 AM

目の前に私。

私そっくりな子。

性格 考え方 好きなもの 趣味

なんでも私とおんなじ。

あら、私たち気が合いそうじゃない?

なんて

自分の同じばかりは嫌よ。

私は自分が嫌いなの。

まるで私を見てるみたい。

だから

どうか私を否定しない程度に

私に私が見てない景色を見せてね。

色々教えて。ね?
–理想のあなた–

5/19/2023, 1:28:48 PM

明日が来るなんて保証はない。
普通が普通の時なんてない。
当たり前が明日が当たり前とは限らない。

五分後、1時間後、明日
今日みたいな日が明日もなんて分からない。

なんだって突然訪れる。
それが怖くて仕方ないから

明日も明日がちゃんと来るように
おまじないの意味を込めて言うんだよ。

「また明日。」

そして訪れる
–突然の別れ–

5/18/2023, 3:53:23 PM

異性に興味がなくて、
教室の端っこで
数少ない友達と話す私。

そんな私にたまに話しかけてくれる彼。

私なんかよりみんなと話してた方が
楽しいんじゃない?
無理してお話ししなくて良いよ。

なんて思っていたのに

君と話すことが
だんだん楽しくなってきちゃって

みんなに向いているその意識の時間が
少しでも自分に向いてくれる秒数に
変わったら良いのに なんて

考え出したら
第一章のはじまり。
–恋物語–

5/17/2023, 1:59:39 PM

静まり返った時間に
目が覚めちゃった。

人も動物もきっと寝てて
私だけが夜と友達になれる
特別な時間。

夜風に乗って聞こえる
空と会話。

それでも
人を守る蛍光灯が
夜の星を隠しちゃう。

星とはしばらく会ってない。
会うのは月と紺色の空。

自然の音に耳を傾けて
少しだけ世の中を支配した気分になって

お布団戻ってまたおやすみ。

–真夜中–

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