色鬼やろ!
鬼は色を言って、皆んなはその色にタッチするの!
鬼に捕まる前に指定の色に触ってね!
色に触る前に捕まったらアウトだよ!
『いろ、いろ、何色?
なんでもいいから言ってみろ!』
透明!!
「え? 透明?」
「は?無理じゃん」
「透明?そんなの簡単じゃん!
空気だよ!」
「あぁそっか!みんな触れるじゃん!」
「えぇ?!そんなのずるいよ!触ってないもん!
はい!タッチ!」
「だって触れられねぇもん!お前の方がずるいよ!」
ジャー…
「公園の水道の音だ!お前なにやってんの?」
「え? ほら「透明」に触れてるの!
これはセーフでしょ?」
–透明な水–
目の前に私。
私そっくりな子。
性格 考え方 好きなもの 趣味
なんでも私とおんなじ。
あら、私たち気が合いそうじゃない?
なんて
自分の同じばかりは嫌よ。
私は自分が嫌いなの。
まるで私を見てるみたい。
だから
どうか私を否定しない程度に
私に私が見てない景色を見せてね。
色々教えて。ね?
–理想のあなた–
明日が来るなんて保証はない。
普通が普通の時なんてない。
当たり前が明日が当たり前とは限らない。
五分後、1時間後、明日
今日みたいな日が明日もなんて分からない。
なんだって突然訪れる。
それが怖くて仕方ないから
明日も明日がちゃんと来るように
おまじないの意味を込めて言うんだよ。
「また明日。」
そして訪れる
–突然の別れ–
異性に興味がなくて、
教室の端っこで
数少ない友達と話す私。
そんな私にたまに話しかけてくれる彼。
私なんかよりみんなと話してた方が
楽しいんじゃない?
無理してお話ししなくて良いよ。
なんて思っていたのに
君と話すことが
だんだん楽しくなってきちゃって
みんなに向いているその意識の時間が
少しでも自分に向いてくれる秒数に
変わったら良いのに なんて
考え出したら
第一章のはじまり。
–恋物語–
静まり返った時間に
目が覚めちゃった。
人も動物もきっと寝てて
私だけが夜と友達になれる
特別な時間。
夜風に乗って聞こえる
空と会話。
それでも
人を守る蛍光灯が
夜の星を隠しちゃう。
星とはしばらく会ってない。
会うのは月と紺色の空。
自然の音に耳を傾けて
少しだけ世の中を支配した気分になって
お布団戻ってまたおやすみ。
–真夜中–