わたしは古い人間である。従って今回のお題の「ら抜き表現」を忌避する傾向が強い。本文でも敢えてらを抜かずに書かせていただく。
もし未来を見られるとしたら。
答えは、未来に興味はどちらかというと無い、だ。小さい頃から「明日は今日よりきっとひどいから、今日はまだ幸せだったはず」と書きつけてきた人間である。未来は今以上に良くなるとは思えないし、年々夏の暑さは酷くなっている。戦争、紛争も起きている。
わたしは、未来はもっと酷くなるから今はまだ少しマシなのだと、そう思っているのだ。
【もしも未来を見れるなら】
なんにもない なんにもない 全くなんにもない
これがお題を見た時のわたしの脳裏に流れた歌である。しかもここだけリピートで。
無色の世界、というからには、白も黒もあってはならない。わたしは色のない、白黒の夢を見ているようだが、それさえもお題にはそぐわないのだ。
例えて言うなら雪の夜とか、オレンジのトンネル内の色の感覚とか、その辺りを挙げたいところだが、オレンジがあったり白黒があったりして、無色ではない。
いっそ無職の世界のほうが書きやすかった気がする。
【無色の世界】
葉桜がそよそよと風になびく。
散った桜の花弁が汚く車のそこかしこに張りついている。
桜は綺麗だ。
だが、散った後がとても醜い。
そのギャップもいい。
毛虫がよくつくのはいただけないが、基本的に桜が咲くと春を感じる。
こんなに天候が変わってしまって、春を飛び越えて夏が来てしまう状況であっても、春を感じさせる桜がありがたい。
【桜散る】
捨てられて悲しかったもの。
つらい時につらいという勇気。
夢見る心。
創造意欲。
挑戦したい気持ち。
想いを言葉にする力。
全部全部失くしてしまった。
わたしは抜け殻。
生きているとも言えない、ただ寝て飯を食うだけの抜け殻である。
【夢見る心】
思いなんてものは、届かないものだ。
言葉に出したとて、言葉にこめられた意図まで酌んでもらえるとは限らない。
段々誰にも期待しなくなるのがオチだ。
そのうち自然に口数も減ってくる。
届けようとしなければ、傷つくこともないのだから。
【届かぬ思い】