まそむ

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2/2/2026, 10:13:21 AM

昔むかし、ある騎士が恋人の乙女のために、急流に咲くこの花を摘みにいって、川で溺れ、乙女に花を投げて「私を忘れてくれるな」と叫んだ......それが勿忘草、forget-me-notにまつわる言い伝えである。

しかしながら、わたしは勿忘草の外見を知らない。いや、見ても認識できないのだ。

小さい頃から目が悪く、視覚認識より聴覚認識に頼っていたのもあるのだろう。また、草花、虫、魚、そういったものに一切関心を示さなかった子供であり、大人になった今尚判別がつけられない特性もあるだろう。

言い伝えはわかるのに、どんな花なのかわからない。
この歪みがわたしの特性を如実に表している気がする。

【勿忘草(忘れなぐさ)】

2/1/2026, 11:50:41 AM

実は、乗ったことがない。

小さい頃、乗ってみたくて、じっと公園で待っていた。年上の女の子が二人で占有していて、いつまでも番は回って来なかった。養母に、帰るよ、と言われて諦めた。

それからずっと乗れずじまいだ。

ブランコは三半規管を鍛えるらしい。わたしはブランコ遊びをしていないので、乗りもの酔いが激しかった。車でも船でも電車でもとにかく酔った。ブランコ遊びとの関連性が本当にあるかは知らないけれど。

【ブランコ】

1/31/2026, 11:19:43 AM

僕は永い人生という旅をしてきた。
人と出会い、別れ、また出会っては別れてきた。

そんな僕も、もういい年齢だ。僕、いや、儂と自称したほうが似合うだろう。白髪とシワに刻まれた記憶と思い出が今の儂を形成している。

でもそろそろ、疲れてきたよ。

友人との別れ。家族との別れ。運命は残酷な引き裂きかたをするものだ。親友は自らの手で幕を下ろした。家族は皆、病気や寿命で旅立った。もうじき、儂の番じゃろう。

この世のものをあちらには持っていけない。儂はエンディングノートをつけ始めた。山のように集めた書物も引き取り手を探さねば。元気なうちにやっておくのだ。旅じまいの準備を。

【旅路の果てに】

1/30/2026, 10:23:55 AM

わたしは先天性のPCOSである。と、二十歳の頃に婦人科で告知された。卵巣に卵子が詰まりやすく、無排卵月経と多排卵を繰り返し、多胎児を産みやすいと言われた。

多胎児の妊娠についてはテレビで見たことがあった。多く産まれすぎても母体共に危険になる。なので胎児のうちに間引く必要があると知った。

わたしには命の選択はできないと考えた。中絶の中継エコーを学生時代に見ていた。鉗子から子宮内を逃げ惑いバラバラにされる胎児の声なき悲鳴を見た。

子供は諦めた。居たとしても何が出来る? 罵詈雑言とDVとネグレクトを受けてきて、他の家庭を知らないわたしに。連鎖を起こすのが怖かった。

どうか同じ想いをして、今お子様のいる方へ。連鎖は止めて欲しい。子供は未成熟なだけで、人間なのだ。

【あなたに届けたい】

1/29/2026, 10:09:48 AM

わたしはラブという感情がわからない。
大人になって、親から逃げるために結婚して、その後数年かそこら経ってから、自分がアセクシャルだと知った。そういう言葉があることを知らなかった。

無性愛者。日本語で言うとこうなる。
わたしにとって、周囲は全て同性なのだ。
恋愛対象ではないし、恋愛感情も性欲もない。

もともとなかった。高校卒業の時、美術教師に、「永遠に変声期前の少年」と評されたのが強く心に残っている。

【I Love......】

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