まそむ

Open App

昔むかし、ある騎士が恋人の乙女のために、急流に咲くこの花を摘みにいって、川で溺れ、乙女に花を投げて「私を忘れてくれるな」と叫んだ......それが勿忘草、forget-me-notにまつわる言い伝えである。

しかしながら、わたしは勿忘草の外見を知らない。いや、見ても認識できないのだ。

小さい頃から目が悪く、視覚認識より聴覚認識に頼っていたのもあるのだろう。また、草花、虫、魚、そういったものに一切関心を示さなかった子供であり、大人になった今尚判別がつけられない特性もあるだろう。

言い伝えはわかるのに、どんな花なのかわからない。
この歪みがわたしの特性を如実に表している気がする。

【勿忘草(忘れなぐさ)】

2/2/2026, 10:13:21 AM