9/10/2025, 1:31:03 AM
ドリップコーヒーを淹れて、お気に入りのマグに注ぐ。
コーヒーの良い香りが立ち上がり、テーブルの上のマグの存在が浮かび上がってくる。
背景をぼかし、SNSにその様子をアップする。
アートのようなひとしずくの世界が出来上がる。
いつも真面目な同僚たちも、きっといいねをくれるだろう。それは小さな会話だ。多分。
コーヒーを一口飲み、温かい余韻を味わいながら、空気清浄機のスイッチを入れる。
部屋の空気が入れ替わり、さぁ、出勤の時間だ。
今日は新しい展開が待っているような気がする。
きっと、多分。
お題「フィルター」
9/8/2025, 11:39:42 PM
右を見て、左を見て、真ん中をあまりにも意識しすぎると、個性が薄れてしまって仲間が離れてしまうかもしれない。
外を見て、内側も見つめて、上を見たり下を見たり、猛暑の中、何か小さい秋を見つけたかい?
「仲間になれなくて」
9/7/2025, 11:46:26 AM
君は傘もささずレインコートも羽織らずに、雨の日には活発に彷徨く。
そんな君に出会った日には、きっと僕の日常が乾いてしまう。
だから、雨の降る日は山歩きなんて絶対に避けることにしてるのさ。
お題「雨と君」
9/7/2025, 6:50:20 AM
誰もいない教室から始まる。
何かがいるような気がして、外に出ればいいものを、彼は小学校のカイダンを上り奥へ奥へと進んでいく。
ホラね、お決まりの原点さ。
何してるのかなぁ、あの頃のみんな。
お題「誰もいない教室」
9/6/2025, 3:25:25 AM
真夜中の赤信号の色は、鮮やかな美しさを放っていた。
全てが不確かなものに思える中で、君が隣にいてくれることが僕の中でいつまでも温かく燃えている電気信号を僕は知っている。
お題「信号」