ドリップコーヒーを淹れて、お気に入りのマグに注ぐ。
コーヒーの良い香りが立ち上がり、テーブルの上のマグの存在が浮かび上がってくる。
背景をぼかし、SNSにその様子をアップする。
アートのようなひとしずくの世界が出来上がる。
いつも真面目な同僚たちも、きっといいねをくれるだろう。それは小さな会話だ。多分。
コーヒーを一口飲み、温かい余韻を味わいながら、空気清浄機のスイッチを入れる。
部屋の空気が入れ替わり、さぁ、出勤の時間だ。
今日は新しい展開が待っているような気がする。
きっと、多分。
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9/10/2025, 1:31:03 AM