30℃超える真夏日が、梅雨入り前の5月末に突然やって来てしまった。梅雨もまた負けじと、時折線状降水帯となってみたりする。
お天気さん、お願いだから順番を守ってほしいな。
ふんわり現れようとしていた夏の"気配"は、すでに到来してしまった夏の気温に出番を奪われ、諦めて西風と共に行ってしまったじゃないか。
こんな日々の中、僕はスモモのジェラートを食べながら「夏日とスモモと紫陽花とカタツムリ」というドタバタ四角関係のラブコメストーリーを考えて過ごしているよ。
「夏の気配」
いつだったか旅先でパラグライダーを見たとき、その美しさに心を打たれた。
人がまるで鳥のように空を舞う姿が羨ましくてたまらなかった。
パラグライダーは少し難しそうだから、近い将来、熱気球に乗ってみようかなと計画しているんだ。
空からゆっくりと見下ろす景色って気持ちいいだろうな。
「まだ見ぬ世界へ」
童話の人魚姫は、海の泡となり、声なきまま風の精となった。300年、誰の頬を撫でているのだろうか。
舞台のリトルマーメイドは、幸せになり歌を歌い続ける。彼女が見つめる海の向こうには、何が待っているのだろう。
あなたは、どちらの物語に心奪われる?
「最後の声」
塩水ウニ、なんて美味しいんだろう。海の恵みが僕に訴えかけてくる。まったく海からの愛だ。
思い返せば、中学の時のこと。
合唱コンクールで、僕たちのクラスは「君と見た海」を選んだ。
あの時の僕はイタズラばかりしていた。
心こめて歌う「海よ〜海よ海よ〜」を
「ウニよ〜ウニよウニよ〜」
と歌っていた。
隣と前列のクラスメートはそれに気付いていただろう。でも、彼らは気づかないフリをしてくれた。小さな愛がそこにあったのかもしれない。
結果として、僕たちのクラスは仲が良く、見事に金賞を手にした。
小さな愛と友情が海のように広がっていたのさ。なんてね。
「小さな愛」
空は、いつだって僕たちの感情を受け止めて寄り添ってくれる。僕たちの感傷にも付き合ってくれる。そこから詩や物語が生まれる。空はとても寛容で、喜びも不安や悲しみもすべて受け入れてくれるんだ。
だけど、その寛容さ故に、恐ろしい事実さえも許してしまう。
僕たちの手が引き起こすミサイルという悲劇をもただ見守ってしまうのだ。
こうやって、空を見上げると、嬉しさや悲しみが交錯し、心が揺り動かされる。
空には、いろんな光があって影だってあるんだ。
「空はこんなにも」