récit

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2/19/2024, 11:27:56 AM

車から降りた高原の林。
木々の根元には
冬を越した湿った枯葉。
いつか恵みある土になって
緑の生命の循環をつないでくれる。

重なる枯葉の間から
明るい緑の小さな草葉や
野生の花の赤ちゃん芽が
少し顔をのぞかせている。

題「枯葉」
récit œuvre originals

2/18/2024, 12:21:42 PM

今日の風景の色彩も
眠りの中では
輪郭のない記憶となり
ときほぐされて
遠くへと去っていく。

今日にさよなら。


題「今日にさよなら」
récit œuvre originale

2/16/2024, 11:23:39 AM

お話シリーズNo.2

ラレンヌの歌声は誰よりも高音でギネスにも名を刻んだほどでした。
ラレンヌにはパミという娘が一人いましたが、パミに対していつも怪鳥のような歌声で言葉を伝えていました。
彼女は自分の歌声を愛だと思っていたのです。
でもその歌声はパミを苦しめました。
声は高く響くだけで心には全く触れることがありませんでした。
そしてラレンヌはパミから誰よりも嫌われてしまいました。
悲しいお話。

題「誰よりも」
récit œuvre originale

2/14/2024, 11:26:54 AM

キノコ型ジャンドゥーヤ。
華やかベルギー産。
白ワインの生チョコ。
発酵クリームの黄金の円盤。
キラキラの半球。

何層にも重なる美味しさを
味わって食べるチョコのお祭り。


題「バレンタイン」
récit œuvre originals

2/13/2024, 11:05:37 AM

ヒヤシンスの香りは
春のパッヘルベル。
優雅な姿を待っててと
ゆっくり花開く。
春風に揺れる庭の一片の彩り。

題「待ってて」
récit œuvre originale

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