僕に明日は来るのだろうか。
少年の僕はひとり動けずにいた、ずっとだ。
誰もいなくなった公園で、
どうしたらいいのか分からずに、ひとり立ち尽くす。
友だちは塾に行ったり、
親が迎えに来たりして、帰っていった。
僕は行く場所もなく、頼れる親もいなかった。
このまま、ずっとひとりなんじゃないかと不安になった。
どのくらい時間が経ったのかな、、
ジャングルジムに登って、夕日を見たら、
ふと、こんな考えが頭をよぎった。
自分で歩いて、好きなとこへ行けばいいんだと。それは自分ちでもいいってこと、
そして宿題したり、
ご飯を作って食べればいい。
自分で決めて、自分でやればいいだけなんだ。
人に決めてもらう必要なんてない。
そんな簡単な答えすら、ずっと出せずいた。
今回も同じだよ。
答えはもう分かっている。
少年の僕が、今の僕に言ってるよ。
「簡単なことさ、自分で歩いて帰りなよ」って
あの日、ジャングルジムの上に登って
夕日を見た少年の僕が、今の僕にそう言っている。
僕の文章を読んでいる人はどのくらいいるのだろうか。
僕が誰を見つめて、誰を心配しているのか、分かる人はいるのだろうか、、、
僕は気持ちの悪いストーカーだよ。
だから、君とは接触しない。
遠くから、君の文章を読むだけだ。
そして、心配したり、伝わることのないアドバイスをする。
いいんだよ、それで。
僕は君の世界を感じられれば、それでいい。
君の世界を見る目は美しい、それを見れるだけで十分なんだ。
どうしても気持ちが晴れなくて
車を走らせた
行く方面は横須賀の方
海岸線を好んで走る
いつもの駐車場に車を停めて降りた
波の音が聞こえてくる
ネオンを反射させ揺れる海を眺めたら少し
気持ちが落ち着いてきた
ようやく自分の心音も聞こえてきた
君を誘えばよかったと今ごろ気付く
「馬鹿ね」って言う君の笑顔を思い出す
声が聞こえる、海が聞こえる
今日はいい天気だったね
君も出掛けたみたいだね
海かな、山かな、、、
とにかく自然の中にいたようだ
君は日差しを受けている
汗をかいて、喉が渇いている
もしかして、BBQとかやってた?
あー、僕ってなんだろ
気持ち悪いね
ごめんね
夜の海に波の音だけが繰り返されている
遠浅の砂浜が続いている海岸に僕は降り立つ
遠くの台風の影響か、少しだけ風が強い
しばらく波音を聞いていると
理由もないのに悲しくなってくる
この音は僕をひとりぼっちにさせる
実際、ひとりで来たのだが、、、それ以上に孤独を感じてしまうよ
久しぶりに君の文章を読んだよ
幸せそうだね、よかった
それだけなんだが…
本当にそれだけなんだが…
何だか僕も呟きたくなった
駄目だ、夜の海は人恋しくなるね