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6/25/2023, 11:04:39 AM

優しく、やわらかく
君は繊細な花のようだった
僕が守らなければと思っていた
でも、いつの間にか追い越されて
気付けばもう、見えなくなりそうで
必死に追いかけてその手をとった
力強く握り返されたその手に顔を上げれば
その瞳に宿る光は、これ迄に見た誰よりも美しく眩しかった

(繊細な花)

6/23/2023, 5:25:43 AM

ありふれたものも顕微鏡で覗いてみると別物に見える
細かなところに注目するだけでも
日常は少しだけ刺激的になるかもしれない
外から押し付けられた不本意な非日常よりは何倍もマシだろう

(日常)

6/19/2023, 5:55:19 AM

ひらひらと落下する花弁
役目を終えて、河へと流れて
どこかへ辿り着く前に沈んでゆく
水との境界は時と共に薄れ
元の姿を無くし、また巡る
次の旅へと歩き出す

(落下)

6/12/2023, 8:44:33 AM

いつからか、人の流れに逆らうことが苦痛になった
街に溶け込む自分は色を喪い
モノクロの河で彷徨っている

(街)

6/10/2023, 7:51:12 AM

閉じきれなかったカーテンの隙間から
じりじりと朝日が温もりを与えてくる
私はまだ目覚めたくなんてないのに
その暖かさが
無遠慮な優しさが
まるであの人のようだと思いながら
温められた手で布団を掴み、被り直した

(朝日の温もり)

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