(やわらかな光。)🦜
僕は、・・・ね
やわらかな光が
大好きなんだよ。🦜
・娘すずめ、しゃん。と
並んで
木の枝や、電線の上で
いろんな、お話を
するのが
楽しいからね。🦜
《でもね》
「今年の夏は、
突き刺さる様な
熱く、鋭い光の日が
多かったよね。」🦜
・その、夏の日、
何時もの様に
娘すずめ、しゃん。と
木の枝に、
並ぼうとしたらね。🦜
(熱いから・・・翼ちゃん。
あっちへ、行きなさいよ。)
と、言われちゃたんだよ。🦜
【女の子が、怒ると、
物凄く怖いと始めて思った。】
❞でも、今は秋の
やわらかな光の中で
仲良く将来の話を
しているんだよ。❝
(鋭い眼差し。)🦜
あのね。
僕は、小雀だから
鋭い眼差し、は
出来無い。🦜
もしも
鋭い眼差しを
しても・・・、
全然怖く無いよ。🦜
(でもね。)
「大鷹しゃん。や
隼しゃん。
みたいな、猛禽類。が
鋭い眼差しを
すると、物凄く
怖いんだよ。」🦜
《だけど。》
✣僕は・・ね、
鋭い眼差し、は
出来無いけど。🦜
【猛禽類が
絶対に、真似の
出来無い
・優しい眼差しが
出来るんだよ。】🦜
(高く、高く。)🦜
あのね
僕達、雀は・・・ね。
凄く臆病で、
人間しゃん、も怖いんだよ。🦜
(でもね。)
「人間しゃん、の中には
優しい人が居るし、
・雀の天敵も
人間しゃん、が怖いから
ちゃっかり、人間しゃん
の
傍で暮らして
居るんだね。」🦜
✣だから、
大鷲しゃん、みたいに
飛ぶ必要が無いんだよ。🦜
✣それと、雀の羽は
高く飛べる
羽根では無いんだね。🦜
【それでも、秋の澄みきった
蒼く広がる大空を
高く、高く。そして
自由に飛んでみたい時も
有るんだよ。】
(子供のように。)🦜
あのね
僕は、まだ・・子供の
すずめ、だから。🦜
《子供のように。》
と
言われても・・・、
答えられない。🦜
(でもね。)
「人間、しゃん。
みたいに
❝人生、100年 時代。❞
なんて
長生き、出来無いんだよ。」🦜
❝雀の生命は、3年位。❞
✣自然は、厳しい・・。
・食べ物が無い時が有るし、
・寒くて凍える冬も有るし、
・恐ろしい、・天敵も居る。
✣だから、早く大人になり、
恋人を見つけて
子孫を残さないと
いけないんだよ。🦜
✣其れが雀の定め、
自然の摂理には
逆らえないんだね。🦜
【僕も、ずっと子供で
お母しゃん、に甘えて
居たいけど・・
ね。 】🦜
(放課後。)🦜
あのね
・僕達・・雀の勉強はね。
食べ物を探す方法や、
・危険な
天敵から
身を守る方法を
勉強する事
なんだね。🦜
✣人間しゃん、みたいな
義務教育は無いけど、
・生き残る方法を
勉強するんだね。🦜
「放課後、何してるかと
聴かれても。🦜
・テレビは、無いし、
・ゲームも、無い。
まして、
・漫画なんか、観ても
全然、面白く無いし
読め無いんだね。」🦜
✣だから、放課後は、
電線の上で皆を
観察しているんだよ。🦜
・今日は運転違反で
警察に捕まった
車が居るとか。🦜
・まだ小学生で
可愛い女の子が
歩いて居るなとか。🦜
【世の中の移り変わりを観察
しているだよ。】