「再来」
夜に眠り待つように草花が蠢く
何十年何百年繰り返してきた
芽吹く世界にはもう言葉など要らないくらい
分かりきった答えがあるんだ
ただ春の暖かな風が頬をかすめるだけで
再び相まみえるように未来は動き出しつぶやく
ただいまと返すおかえりみたいに
星は輝き青に消える
当然のように永遠などなくて
だから僕等はいつだって未来を信じて
今”を生きていくんだ
産声の言葉に耳を傾けたり
風の行方を辿ったり
見つかるはずのない答えを考えるより
ただ素直に瞬間の幸せを抱きしめ笑いたい
いつかの悲しみさえ遠い明日に輝き繋がるように
夜に堕ちて光る
当然のように永遠などなくて
終わりだって永遠にないと信じて
今”を生きているんだ
何十年何百年繰り返したって
変わらない空の下…仰ぐ子供たちの笑い声
いつか僕等が消えても再び逢える希望になれ…☆
「ありがとう」
大きな背中と優しいぬくもり
そんな二人の間で無邪気に笑うボク
生きてく意味など知らずに
日々をあたりまえに過ごしてきた
おはようやおやすみがクセみたいに
毎日を作っていたんだね
嫌な言葉で傷つけたり
些細なことで心配かけたり
一言も話さない日もあったよね
それでも変わらず来る朝に
用意されていたご飯と
食卓に響くテレビの音
きっと隠してたはずの苦しみも
笑顔に変えてくれてありがとう
優しい声とあたたかな笑顔
そんな二人の間で産声をあげました
世界で二人だけが知っている
日々成長していくボクのこと
用意されたご飯もお風呂も
あたりまえに言ってた
おはようもおやすみも
全部あなた達がくれた贈り物
いくつになっても変わらない
あなた達の子でよかった
世界でボクだけが知っている
大きな背中と優しいぬくもり
そんな二人の間で愛されていたボク
おかげで真っ直ぐに歩いてこれたけど
旅立ちの日が来ても
変わらず親で居てください
ボクが大好きなあなた達のままで
傷つけたり心配かけたり
涙も全部含めて今なら言えるよ
沢山の贈り物と深い愛をありがとう
「愛空のうた」
いつもの朝のようで二度と戻らない朝だった
失うことの意味を知ったあの日
一生分の涙を流したのかもしれない
歳をとるたびに言葉は絡まって
素直に放つこともできずに捨ててきた
愛の使い方なんてもう忘れたよ
だから今だけはあの頃のように
迷いない気持ちで伝えるよ
キミが隣に居るだけで幸せで
見るもの全てがキミとなら宝物になる
その一つ一つに名前をつけて思い出にしたかった
今はもう帰るぬ人よ
触れることも見ることもできないけど
それでも愛してる今でも愛してる
あふれる言葉をあの空へ届け愛のうた
喧嘩して無言のまま離れた夜
追いかければよかったなんて
今さら後悔しても遅いよな
あたりまえにまた仲直りして
あたりまえにキミと笑えると思ってた
永遠なんてないのは分かってる
だけど今は今だけはキミを望むよ
二度と帰るぬ日々よ
もしもやり直せるなら
あの日の手を繋ぎ止めて
行かせやしないよ
目覚めることのないキミの前で
ただ悲しみが溢れて崩れた心
春も夏も秋も冬もキミで埋まる日々だった
この先の道で他の幸せを見つけたとしても
忘れないよキミと過ごした日々
胸のなかに生きるキミと共に進むから
今はもう帰るぬ人よ
触れることも見ることもできないけど
それでも忘れない気持ち
あふれる言葉よあの日の空へ届け愛のうた