Sasha

Open App
4/19/2024, 11:23:16 AM

「もしも未来が見えるなら、どうする?」

君が言った。僕は黙った。

「……こういう話嫌い?」

心配そうに君が尋ねる。

「いや、そんなことない。でもちょっと怖いな」

「どうして?」

「未来の僕のそばに、君はいてくれるかなって。ちょっと心配になった」

君はちょっと驚いた顔をして、そして微笑んだ。

「私の未来には、いるよ」

「え?」

「ずっと、一緒だよ」

【もしも未来が見えるなら】

4/18/2024, 11:36:53 PM

路地を入ると そこは無色の世界だ

マリオンや銀座ブランドショップの前を

声高らかに行き交う外国人観光客 

彼らと隔絶された静かな世界

ほんの一歩 道を入るだけなのに

誰も見ていないこの場所で

僕はようやく息を吹き返す



【無色の世界】



4/17/2024, 11:53:36 PM

桜散る この季節

僕はいつも憂鬱になる

僕は春が嫌いだ

大好きなあの人や

大好きなあの場所から

春はいつも強引に

僕を引き剥がしていく

濡れた歩道にへばりつく桜の花びら

僕はうつむきながら前に歩いていく

僕は行く 不確かな視界

ぼんやり暖かい未来

たとえ孤独でも 僕は歩く

歩くしかないのさ


【桜散る】

4/17/2024, 2:06:47 AM

大人になれってお前は言うけど

大人になるってどういうことさ

先生の言いなりで

なんでもハイハイってやって

要領よく小綺麗にこなせば

それが大人なのかよ

お前はそれで 満足なのかよ

いいかお前 

青臭いのを承知で言うけど

夢見る心がすべてなんだぜ

俺はこれからも

そうやって生きていくんだぜ

【夢見る心】

4/15/2024, 11:55:07 PM

「もう無理なの」

いまも頭の奥でこだまする 君の言葉

もう一度 やり直せるなら 

もう一度 抱きしめられたなら

僕は一人ぼっちの部屋に挨拶する

既読がつかないLINE

もう届かない 君への思い

傷付けたのは僕のほう

あの日に戻れたら あのとき

君の気持ちをわかってあげられてたら

街を彷徨う僕は 

まるでぺしゃんこの影のよう




【届かぬ思い】

Next