風の匂いの思い出

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8/27/2021, 2:00:24 PM

雨に佇む



教室の窓から雨が降っているのが見える。

かなりの土砂降り

傘、持ってきてないんだけどな…

天気予報では雨が降るなんて言ってなかったのに。

夏だから仕方ないかな。なんて考え事しながら外を見てたら先生に当てられた。

あぁ、最悪。雨も降るし当てられるし、ついてない!!


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ホームルームが終わって、下校の時間。

さっきより雨の勢いはマシになったけど、傘無しで帰るのは嫌だな。濡れるし…

と思い昇降口で雨が止むのを待つけど、なかなか止む
気配がない。

今から帰るであろうカップルは、仲良く相合い傘をして帰ろうとしている。

はぁ…こんな雨の中でも相合い傘して帰ると気分上がるのかな?なんて心の中で思う。

このままじゃ帰れないかもしれない…そう思って俯いていると

『おい』

後ろから声をかけられた

振り返るとうちのクラスのイケメンで人気者がいた

な、なに??急に声かけられたんだけど。
私なんかした…?
頭の中がプチパニックでいると、

『傘ないの?』

そう聞かれた。

同じクラスではあるけど全然話したことがないから、目を合わせられずにオドオドして

「あ、うん。傘忘れちゃって…。」と答えると

小さくふぅーん、と言う声が聞こえた後、

『じゃあ、傘貸すよ』

そう言って私に黒い傘を渡してきた。

え?とびっくりしていると

『俺、家すぐそこだし、これくらいの雨慣れてるから。
俺サッカー部じゃん??雨の中でも練習してるから、傘無しでも全然平気』

と言ってきた。

え、でも…そう言いかけていると、彼は走っていった。

「え、ちょっと待って!!!」

そう言うと振り返って

『明日返してくれれば良いから!』そう言いながら帰っていった。

え、本当に貸りて良いのかな、と考えている間に彼はどんどん遠くなる。

走っても追いつかなそうだし…

私は彼の大きな背中に向かって

「ありがとう!!」と叫んだ。

彼に私の声が届いたのか後ろ向きだけど手を振ってくれた。

冷たい空気とは反対に、私の心は温かくなった。

8/26/2021, 1:46:34 PM

私の日記帳



私の日記帳にはその日に起こった良いことも、悪いことも、誰にも言えない気持ちも、全部書いてある。

ふとした瞬間に感じたこと、誰かに言われて嬉しかったこと、空が綺麗だったこととか。

そんな日記帳を読み返すことが私は好き。

自分の気持ちとか、些細なことまで全部書いてあるから。

寂しいな、辛いな、また前みたいに戻りたいって、
心が沈んだ時は必ず見返す。

楽しかった時に一瞬だけ戻れた気がするから。

すぐに現実に引き戻されて虚しくなるけど。

だけどいつか、この日記帳に書いてある悪いことも、
辛いって思ったことも、良い経験だったって思えるよな未来がくれば良いな。

8/25/2021, 2:27:18 PM

向かい合わせ



私のこれからの人生で、君に会えることはきっとない。

顔を合わせることも、名前を呼ばれることも、君の唯一の人になることも。


一度で良いから、大好きな君の目をまっすぐ見つめたいよ。

でも、その願いが叶ってしまったら、私はわがままだからもっと望んでしまうかもそれない。

君のその大きな体でぎゅっと抱きしめて欲しい。

君の匂いに包まれたい。

嘘でも良いから、大好きだって、愛してるって言って欲しい。

私だけを見て欲しい。

私の大好きな笑うとクシャッとなる君の目。

全部全部、私のものにしたくなる。


君を想うたびに、心が痛くなる。

君も私と同じ気持ちになれば良いのに。


君は私とは違う世界を生きている。

永遠にまじわることはない。

私と君は向かい合わせにはなれない。

8/25/2021, 5:06:04 AM

やるせない気持ち




君が私に言う”好き”は

私が君に思う”好き”じゃない


同じ気持ちになる時は来ないんだろうな。

8/24/2021, 12:07:43 AM

海へ


あなたの海のように広くて深い心に落ちて、溺れたい。

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