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4/2/2024, 11:29:21 AM

大切なものは人それぞれ違う。

誰かにとって不要なものだとしても

誰かにとっては宝物。

その視点で物事を見ると、

世界は誰かにとって宝物で溢れている。

4/1/2024, 11:21:54 AM

さて、今日のテーマは「エイプリルフール」
日本語にすると、四月馬鹿。

さてさて、どうしよう。


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「エイプリルフールの起源を知ってるか…ですか?」

研究室に入って挨拶もそこそこに問いかけてきた博士に、私は疑問符をつけて質問を復唱した。

「うん。今朝研究所のカレンダーを捲ったら、エイプリルフールの文字が目に入ってね」

私は壁にかけられたカレンダーをチラリと見る。昨日まであった3月の文字は、4月に変わっていた。

ふーん、もう、カレンダー4枚目なんだ。
光陰矢の如しって言うけれど、年々速度を増してて恐ろしいなぁ。

脱線する思考の向こうで博士の声が続いている。

「エイプリルフールって、諸説あったなぁなんて思って。君はどんな諸説を知ってるのだろうと気になっちゃってね」

エイプリルフールに諸説あることを「今」知った私は、どうすれば良いのでしょうか。

博士がキラキラと期待の眼差しでこちらを見てくる。
そんな無垢な目で見ないでくださいと強く言いたい。言いたいけれど、言ったら博士凹んじゃうからなぁ…。

「すみません、ルールは知っていますが、起源は知らなくて」
お役に立てず、すみませんと謝ると、博士は慌てた様子で謝ってきた。

「いやいや、こっ、こちらこそ、きゅ、急に変な質問してごめんね」

吃りつつ声が裏返っている。
博士は好奇心が強い人ではあるけれど、それ以上に気遣いの人でもある。
きっと、内心で「やってしまったー」と頭を抱えているに違いない。

「博士はエイプリルフールの諸説をご存知なんですよね」
どんなのがあるんですか?と訊ねると博士の目が生き生きとし始めた。

博士曰く──エイプリルフールの由来の一つにイングランドの王政復古の記念祭である「オークアップルデー」があり、嘘は午前中までとかのルールはここから来ているらしい。
もう一つは、インドの「揶揄節」が由来とする説。
悟りの修行は春分から3月末まで行われるが、すぐに迷いが生じることから、4月1日を「揶揄節」と呼んでからかったことがそのはじまりらしい。
この2つ以外に、嘘の説も存在しているとのこと。
嘘の日の嘘の諸説とは…なんだかエイプリルフールらしくて面白い。
諸説あるエイプリルフールだが、日本に伝わったのは
大正時代。日本のエイプリルフールの歴史は百年ほどということになる。

「でもね、日本に伝わった当初は嘘をついて良い日ではなかったんだ」
博士の穏やかな声がやわらかく響く。

「嘘をつく日でないなら、何をする日だったんです?」

「当時は、【不義理の日】と言われていてね。不義理をしてもよい日。…ではなく、義理を欠いている人に手紙などで挨拶をして、御無沙汰を詫びるための日だったんだ。今みたいなお祭り騒ぎも面白いけれど、昔の穏やかで慎ましやかな雰囲気も素敵だよね」

私は、大正時代の4月1日を思った。
今のようにテクノロジーがない時代。
スマホや新幹線、飛行機なんて便利なものはない。
その為、会いたくてもすぐに会うことは出来ないし、声を聞きたくてもすぐには叶わない。
ご無沙汰をしてしまうと、生き死にすらもわからなくなってしまう。
でも、4月1日に「お元気ですか?」と書かれた手紙が行き交い、ご無沙汰の人を思い出す。
「ああ、あの人は達者で暮らしている」
そんな安堵と共に手紙を通して再び縁が繋がっていく。
なんて穏やかな光景だろうか。

「素敵な行事だったんですね」

私の言葉に博士は優しく微笑んだ。

3/31/2024, 11:35:36 AM

「お幸せに」

心を込めて人へはなむけた数と同等
または、それ以上に

貴方が幸せになりますように。

3/30/2024, 11:26:53 AM

貴方は何気ないふりして、天然な事をしでかす。

だから、気になってしょうがないが始まりだったのに…。

いつからだろう、目が離せなくなったのは。
いつからだろう、貴方が優しい人だと気づいたのは。
いつからだろう、ひたむきな努力家だと気づいたのは。
いつからだろう、ユーモアが好きで話し好きと気づいたのは。
いつからだろう、別の意味で目が離せなくなったのは。

でも、この気持ちは貴方には内緒。
一生打ち明けられなくても構わない。
大切に自分の中で抱きしめるから。

今日も何気ないふりして
私は貴方の隣にいる。

3/29/2024, 2:10:39 PM

ハッピーエンド。
別名、終わり良ければ全て良し。

物語途中の中弛みや過酷さすらも
この一言で済ませてしまう力がある。

限りなく力業でありながらも、
万人受けしやすい。
稀有な結末。

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