遠くの空へ
< あぁ〜、遠くの空まで行ってみてぇ!
そうか… >
< でも、俺思うんだ
「遠くの空」ってどこだろうって
そりゃあ >
見えなくなるまでじゃないかな?
< 俺はな
「空」自体が遠いもんだと思うんだ!
まぁ、確かに >
< だけど、お前は今近くにいるんだろ?
だから…んだから…
空から見守るなんて言うなよな…
そばにいるって言っただろ?
なぁ、そうだろ?
言葉にできない
あぁ…好きだなぁ…
好きだったなぁ…
でも、なんで好きなのか説明できない
こんなに好きなのになぁ
すっごく、ものすごく大好きなのに
好き、好き、大好き
すき、すき、だーいすき
あぁ…これを君にも共有できたら…
どんなにいいことだろう
ないものねだり
あの子は頭が良くって
あの人は容姿が綺麗で
あいつは仕事ができて
私は何ができるんだろう
好きじゃないのに
「ぼく、かわいいものだーいすき!」
小さい頃は母さんの好みに着飾られ
蝶よ花よと育てられた。
その結果
学生時代の友人は好みの合わない奴らになった。
だけど、僕は友人が手放せなかった。
社会人になって、やっと…やっと!自由なんだ!
と思ったのに
僕の周りにある物は全てかわいいでいっぱいだった…
かわいいしかいなかった…
かわいいぬいぐるみ、かわいい部屋
それが好みの友人に両親
かわいいしか僕にはなかった
僕はかわいい以外の物に触れるのが難しく感じた
「ははっ、本当は好きじゃないのにな」
バカみたい
あぁあ、まただ
彼もアイツラと同じになるのか?
嫌だ、なって欲しくない
アイツラと同類に君だけは…
あぁ…ダメなのか君も変わらない
あぁ…バカみたい学習をしないんだから
こんなことしても無駄なのに