君が隠した鍵
< はいこれ!
なにこれ? >
< 元気になれる箱?かな
鍵ついてるじゃん >
< 私が死んだ時にあげるよ
なにそれ不謹慎だなぁ >
< 君も分かってるでしょ?
私の余命、数カ月もつかねー?
そんなこと言うなよ >
それから半年後、君は亡くなった
亡くなると知っていたからなのか
不思議と心は落ち着いていた
葬式などを終え、ふと思い出した
この箱には何が入っているんだろう
鍵はどこにあるのだろう
箱をとりあえず開けようとしてみた
ぱかっ
鍵のかかっていたはずの箱は
軽い音を立て開いた
中には鍵と手紙があった
「鍵見つけるの時間かかったね〜
見つけられておめでとー
どう?元気になったでしょ?
これからも頑張れよ! 」
そう書かれた手紙を胸に抱きしめ
君を想って生きることにした
〜 手放した時間 〜
うーん
最近私スマホばっかり見てる?
少し離れてみるか
この箱に入れてっと
なにしよう…
うわぁ、部屋汚いな
片付けよ
わぁ、これ読んでる途中だ
えぇ、去年買った編み物セット!?
買って終わったピアノの楽譜じゃん
することないしやってみるか…
〜 手放した時間 〜
3時間
え、もう夕方じゃん
全部終わらなかったんだが?
うーん…
明日もやるか
〜 スマホを手放した時間 〜
最高記録達成中
紅の記憶
紅に染まったあの日
あの日は元々「楽しい修学旅行」の記憶で
終わるはずだったんだ
紅色の紅葉、赤色のライト、朱色の門
なのに、あんな
旅行先で事故が起こるなんて思わないじゃん…
しかも目の前で
紅葉なんて、ライトなんて、門なんて
どんな赤より暗くて
べっとりと
めのまえで
わあ゙あ゙ぁぁぁ
おもいだしたくない
そんな記憶になってしまった旅行
紅の記憶しかない修学旅行
◯○ 夢の断片 ○◯
うさぎ頭の人間 海の中でもがく
追いかけてくる教育番組のキャラ
すっごく好みな人
ただの日常にいる化け物
苦手な人 職場
なにもない暗闇
推しと対面
学校 知らない人
今会えるはずない人
友人 公園
全部夢の断片
綺麗なものもあれば怖いものもあって
好きなものもあれば嫌なものもあって
不思議な夢の断片
見えない未来へ
よく考えることがある
これは私が暗くて辛くて嫌なときによく考える
人の未来を例えるなら
一本の道だ
一本の道は一つの人生
人生の未来なんて見えないから
その一本の道は暗くて
真っ暗な道は「夢」と言うライトで照らされる
その「夢」が確実だったり強い思いだったりすれば
強く広く道は照らされる
私の道は小さなライトがついたり消えたり
しかも、薄暗い光なんだ
この先私に大きな光は来るのだろうか
今は見えないけれど
いつか見えるんだろうか
そんな絶望と希望と憂鬱さに囲まれて
私は今日も見えない未来へ
歩き出す