●モノクロ〇 🔴カラフル🟢
黒いドレスに白い仮面 赤のドレスに金の仮面
髪は真っ黒で肌は白い 茶髪にインナーカラー
白と黒で作られた会場 白黒だらけのこの会場
同化するような女の人 異様な雰囲気作る彼女
グラスに注がれた金色 手に持つ鞄は仮面の色
それだけが目に入った 不思議と彼女を見てる
なんて美しいんだろう なんて可愛らしいんだ
永遠なんて、ないけれど
永遠はないから、美しい
永遠を求むけど、永遠なんて欲しくない
永遠を探しても、永遠なんてありはしない
永遠なんて、ないけれど
永遠でいたい、ないけれど
〇涙の理由〇
塾の帰りに流れたの、涙が数滴熱い頬に
塾の先生が言ってたの、ホワイトボードを叩きながら
「作文は条件に合ったものを書けばいいんだ
名文なんぞ美文なんぞは捨てろ」 だってさ
心がキュッてなった、ペンを強く握りしめちゃった
じゃあここに載せてる文たちは、私の言葉たちは
テストに出しても、評価はない、価値がない、
友達に聞いてみたの、作文が書けないのって
そしたら友達言ってたの、笑いながら片付けて
「思ったことを条件通りに並べるだけだよ〜
難しいことないじゃん」 だってさ
感謝言って塾を出た、紙をくしゃくしゃにしたかった
そっか、そうだよねみんなテストで受かりたくて
その学校に行きたくて、その学校の基準を満たしたくて
やってるんだよね、仕方ない仕方ない
優先順位はそっちだもの
誰かの心に残る言葉なんて意味ないんだよね
そうなんだよね、だから私も書けなくちゃ
書けるようにならなくちゃ
頑張らなくちゃいけないんだ
〜コーヒーが冷めないうちに〜
君のために持ってきた2人分のコーヒーを
リビング低めの机に乗せて、君の隣に腰を下ろす
一口運んだコーヒーは舌がひりひりと熱くなる
ふと、君を見ると期待した目で見つめてくる
気がつけば手が伸びていた、気づけば身体が動いていた
コーヒーが冷める前に、冷めないうちに
やけどした舌を冷やすように、慰めるように
そっと、優しいキスをした
↗ パラレルワールド ↙
パラレルワールドのあなたは私を愛してくれるかしら
パラレルワールドの私はあなたを愛すのかしら
パラレルワールドでも私たちは出会うのかしら
パラレルワールドのあなたは違う人が好きかしら
パラレルワールドの私はあなたを好きになるかしら
パラレルワールドでは私たちはすれ違うだけかしら
あなたが愛してくれないなんて考えたくもないわ
明日も、明後日も、未来でも、来世でも、前世でも、
どんな世界でも、私を、私だけを愛してほしい