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 〇涙の理由〇

  塾の帰りに流れたの、涙が数滴熱い頬に
 塾の先生が言ってたの、ホワイトボードを叩きながら
 
「作文は条件に合ったものを書けばいいんだ
     名文なんぞ美文なんぞは捨てろ」  だってさ

 心がキュッてなった、ペンを強く握りしめちゃった
 じゃあここに載せてる文たちは、私の言葉たちは
 テストに出しても、評価はない、価値がない、
  
  友達に聞いてみたの、作文が書けないのって
 そしたら友達言ってたの、笑いながら片付けて
 
「思ったことを条件通りに並べるだけだよ〜
         難しいことないじゃん」  だってさ

 感謝言って塾を出た、紙をくしゃくしゃにしたかった
 
 そっか、そうだよねみんなテストで受かりたくて
 その学校に行きたくて、その学校の基準を満たしたくて
 やってるんだよね、仕方ない仕方ない
 優先順位はそっちだもの
 誰かの心に残る言葉なんて意味ないんだよね
 そうなんだよね、だから私も書けなくちゃ
 書けるようにならなくちゃ
 頑張らなくちゃいけないんだ

9/27/2025, 3:41:23 PM