〜コーヒーが冷めないうちに〜
君のために持ってきた2人分のコーヒーを
リビング低めの机に乗せて、君の隣に腰を下ろす
一口運んだコーヒーは舌がひりひりと熱くなる
ふと、君を見ると期待した目で見つめてくる
気がつけば手が伸びていた、気づけば身体が動いていた
コーヒーが冷める前に、冷めないうちに
やけどした舌を冷やすように、慰めるように
そっと、優しいキスをした
↗ パラレルワールド ↙
パラレルワールドのあなたは私を愛してくれるかしら
パラレルワールドの私はあなたを愛すのかしら
パラレルワールドでも私たちは出会うのかしら
パラレルワールドのあなたは違う人が好きかしら
パラレルワールドの私はあなたを好きになるかしら
パラレルワールドでは私たちはすれ違うだけかしら
あなたが愛してくれないなんて考えたくもないわ
明日も、明後日も、未来でも、来世でも、前世でも、
どんな世界でも、私を、私だけを愛してほしい
時計の針が重なって
まだ、まだ、まだまだまだ
連絡が来ない
2時、3時、4時…
まだ来ない…ふと、時計を見つめる
時計の針が動く、動く動く
あと、一分で4時間も待ったことになる
不安、心配、恐怖、緊張
連絡を待つ、まだまだ待つ
時計の針が重なって
スマホが震え音がなった。
「 僕と一緒に 」
この言葉の後、何が続くのだろう
行こう? イこう?
落ちよう? 堕ちよう?
遊ぼう? 踊ろう?
生きよう? 死のう?
いろんな意味になり得る言葉
僕はどれを言われたって、君を拒絶なんてしない
あいつらのように
あの子のように
あの人たちのように
だから
僕と一緒に
︵︵ cloudy ︵︵
グレーに染まった雲を見上げ
ほっと一息、口に甘い紅茶を運ぶ
今朝は綺麗に澄んだ青色の空だった
紅茶を買ったとき、晴れていた
秋の風を浴びながら
ふと、思った
今日は曇りなのに
肌につくような湿気がない
どんよりとした空気がない
秋になったのだな、と目をつぶり
しっとりとした秋の空気を
紅茶の匂い通る鼻に
そっと、添えた