…Midnight Blue…
1時半の公園で毎日出会うあなた
今日も夜に溶け込むような青いコートを身に纏い
袖口から見える白い肌は繊細で壊れてしまいそう
長く、黒い髪は歩くたびにさらさらと音を奏で
意識を向けずにいられない
辺りは一色夜の色、五歩も歩けば暗闇にたどり着く
そんな真夜中の公園で今日も出会う
MidnightBlueなあなたに
。。。君と飛び立つ。。。
『あなたとなら、いける気がするんだ』
その言葉は
今まで否定されてきた僕の心を一瞬で溶かした
撫でるような優しい声で僕を包む君
君は僕の心が見えたのだろうか
苦しいと、悲しいと、消えたいと
この先に光が見えないと
君もそうなのだろうか
君と僕は同じなのだろうか
『あなたとなら』を
『僕だから』と勝手に変えてしまう
手を伸ばす君に僕は言った
「ごめん、それはできない」
君の驚いたような、わかってたような顔を見て
君の手を取って、引き込んだ
「僕は君にいてほしい」
言葉に驚いたのか
手を引かれたことに驚いたのか
君の顔に少しの明るさが灯った
きっと、大丈夫だから
そう思いながら
この世界に君と飛び立つ 僕の話
…きっと忘れない…
あの日見た君の泣いた顔
私より一つ上なのにわんわん泣いた君の顔
助けなきゃって思ったの
擦りむいた君の足に絆創膏を貼ってあげたの
その時言われたあの言葉
『ありがとう、次は僕が守るから』
それから時が経ったある日
お出かけ中、知らない人に腕を掴まれた
逃げないとと思ったの
知らない人が倒れて横には君が立ってたの
その時言ってくれたこの言葉
『大丈夫?僕ちゃんと守れてた?』
君に言われた言葉たち
きっとずっと忘れない
「 『なぜ泣くの?』と聞かれたから 」
私は今怒られている
あの子を思いっきり殴ったから
先生ガミガミ言っている
あの子の両親怒っちゃうから
あの子が泣いている
頬が真っ赤に腫れたから
なんで殴ったって言われた
なんでって、なんでって
あの子は私を叩いたから
叩いたのはあの子なのに
『なぜ泣くの?』と聞かれたから
: 足音 :
コツコツコツコツ 来てる?
コツコツ、コツッ 止まっ、た?
コツコツコツコツ また、動いてる…
コツ、コツ、…… バレ、てる?
コツ、コツコツ なんで歩き回ってるの…
コツコツ、…コツンッ え、上から何かが…
グシャッ
コツコツコツコツ
コツコツ
コツッ
彼女はそのまま行方をくらましたようです
足音の正体は何だったのでしょうか
まぁ、貴方がたのご想像におまかせしましょう