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9/29/2023, 11:46:15 AM

だってうさぎは鳴かないもの

9/16/2023, 11:15:58 AM

なぜ彼女はときどき堰を切ったように泣くのだろう?


やはりもう彼と永遠に交わることは出来ないからではないかしら。
昔はずうっと一緒だったと聞いてるわ。
離れてだいぶ経つけれど、ときどきどうしようもなく思い出してしまうらしいのよ。彼を思うがゆえの、涙の海ね。


まるで泣かない日もあるね


それはそれで、灼熱の愛があらゆるものを焦がすのね
かつて彼に向けて流した涙もきっと枯れてしまうのだわ


どうにか中間をとれないものかな…


空の機嫌なんて誰にもとることができないわ
彼女はいつだって、お天気屋なんだから…


9/11/2023, 1:43:28 PM

燃えるゴミ 燃えないゴミ 資源ゴミ そしてたまにイベント
プラゴミ 瓶 危険物 そしてたまに三連休

祝日がある月 祝日のない月

うんざりね でも素敵に彩られたあたしのカレンダー

9/10/2023, 11:28:09 PM

突然にぽかっとあいたその場所は
どこからともなく風が吹いて、灯りもなく、
当然のように温度もないところになった

何となしに手持ちのガスライターで照らそうとこころみる

風がひゅうひゅうとふきつけるので 手で守りながらぱちんと点ける

遮断されたなかで点いたその灯りは、私のてのひらだけを照らし、てのひらだけを暖めた

9/5/2023, 10:50:22 AM

浜辺の散歩

小さく数学的に渦巻いたそれは、耳に当てれば海の音がする。

あそこに落ちていたのはほの紅い二枚貝。
割れて一枚になっている。
光に透かせばまるでオパールのような波紋の煌めきを見せた。

貝殻の横には透き通ったスカイグリーンのグラスが落ちていた。
いったいどんな場所を旅してきたのか、不規則にころころとしたかたちをしている。

綺麗だ。
家に持ち帰ろうと手を伸ばしかけて、私はふと、自室に置いた彼らのことを想像した。


彼は私の部屋でも海の音を聞かせてくれるだろうか?

この薄紅の貝殻の、日に透かしたきらめきは、
淡い海と空のいろをしたグラスの来し方は、私の部屋という狭い空間で輝けるのだろうか。

逡巡するうちに陽が落ちてきた。
水面が夕陽にきらめいて、その光をまた彼らが反射する。
そうだ、私はこの今の光景を美しいと思ったのだ。

陽が完全に落ちるまで、彼らの光を眺めていた。
その光も段々と消え、夜闇にまぎれて見えなくなった頃、私はようやく浜辺から離れ、光る思い出だけを部屋に持ち帰ったのだった。

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