キノワシのお鼻。
しわしわのお肌。
アニメパープルのテント。
そこに
宇宙のほしのいろをすべてまぜたような
ひかりのいろの水晶。
きっと
これだけで脳みそが
ぐるぐるまぜまぜと、
あなたの絵本をつくりはじめる。
お題はろうそく。
物語にロウソクが登場してもいいし
ロウソクの灯りを見つめると
物思いにふけってしまう
そのこころの比喩表現として
物語を書くのも すてき
皺の刻まれた落ち葉たちが
コンクリートの床で終えていた。
きれいねってほめられていた
黄色の宝石だったものが
灰色の紙くずに成り果てて
人に蹴飛ばされたり
床のように踏み付けられたりしても
もう、
みんなの心には留まれない。
また葉っぱは生えるわ。
また春は来るわ。
また色は訪れるわ。
きっと
みんなは暖炉の朱色は好きだけれど
残った灰色の薪は好きでも嫌いでもない。
遺った粉を頬に寄せて
一人きりのこころに浸るのは
きっとおかしなこと。
いつかまた。
来年もまた。
ほんのちょっと
わたしが悲しむだけ。
おててがさみしい
たしかにようじはだいじ
でもね
おててがさみしい
からだとこころが とってもさみしい
いますぐに泣いてしまいそう
わたしはえらいから
ちゃんとまてるけど
わたしはにこにこしながら
ほんとうはいまとってもさみしいの
ねぇ いますぐぎゅってしてほしい
さむいね
あなたの手がわたしをさがしてる
さむいね
わたしのこころがあなたをみつめてる
しあわせがうまれる日は
いつもの日。
あなたがいる
いつものまいにち。
わたしはいつも絵本を読むの
あたまのなかにある本は
わたしの書いた物語だから
しあわせも
かなしいことも
どんなことも
きらきらしたものにできる
ひとを好きになるって
どんなきもち?
ハッピーエンドしか信じられないから
汚れたきもちは
恋愛って呼びたくないまま。
何も知らないまま 大きくなっていく。
ゆめのすがたと かたちだけ。
胸のなかのあなたは
こんなにもきれい。
きれいなほど わたしは何も見たくないだけ。
許せないだけ。
籠の中のおとなしい鳥が 私は好きなだけ。