彷徨う小話

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3/19/2024, 9:03:39 AM

『不条理』
今回は、私の実体験だ。

私の周りには、病を持った人が沢山いる。
精神病、持病、難病…発達障害。
その中に、てんかんで死んでしまった兄も居る。

持病を持った母は、いつも言っていた。
「望んで病気になったワケじゃ無いのに、健常者よりもお金を払わなければ生きていけない」「薬を飲むのが辛い。」「あの子も、薬を飲むのが嫌だったから…飲まずに、死んじゃったのかもね」

…この世の不条理は。
持病、発達障害、難病。
どれか一つでもかかってしまえば、健常者に戻れなくなることだ。
産まれた時、成長時に起こる格差だ

3/17/2024, 3:06:41 PM

『泣かないよ』

泣き虫の私は、お姉ちゃんに頼りきりだった
勉強、人間関係、時間、マナー、感情、視線。
少しでも嫌なことを考えれば、勝手に涙が溢れ、お姉ちゃんに泣きついた

でも、私より、お姉ちゃんが一番泣きたかったんだ。
だから、私は、泣かない。

…お姉ちゃんを支えれたのは、私だけだったから

3/16/2024, 1:55:16 PM

『怖がり』

人と話す時、人とすれ違う時、話し声が聞こえる時。
親と話す時、親を見かける時、怒鳴り声が聞こえる時
妹が俺を見る時、妹が寄り添おうとする時。

いつも、恐怖心が芽生えるのは何故だろう
いつも、不安感が精神を巡るのは何故だろう

恐怖心に覆われた身体は、いつしか動かなくなった

3/15/2024, 2:53:14 PM

『星が溢れる』

僕は、不死身だ。
不死身だから、空に還れない
輝く星になれない
周りの者は、不死身でない。
不死身じゃないから、空に還れる。
輝く星になれる。

長い年月が経ち、僕の友達は、みんな星になった。
きっと、これからも…
空には星が増え。溢れるのだろう。
僕独り残して、溢れるのだろう

3/15/2024, 4:52:15 AM

『安らかな瞳』

綺麗な、瞳だった。
瞳は、その人の積み上げた経験を写していた
でも、今は、動かない瞳だ

そこにあるのは、眠るように棺へ入った、兄さんだった。
頭が働かない中。
安らかな瞳だけが、私の視界に入っていた。

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