そんな君だと
分かってたから

ずっと
甘噛みしてた

子猫のように




あの日君は
超えてしまった


見えてたはずの
ボーダーライン




信じないのなら
容赦はしない


自分が一番
分かってるはずの君だから

もう
二度と近づけない




そんな驚くなんて


私の

何を見ていたの




折れた爪と血
そんな痛みより


子猫は


痛いって
鳴いてた

止めてって
鳴いてた


ずっと

鳴いていたのに





「子猫」

懐かしく思うには
まだ
早いけれど


涙はもう
流れることも無く


悲しみはただ
一抹の寂しさに変わり




こうしてまた一つ


暑かった夏が
滲む思い出に




さよなら

また会いましょう


いつか

奇跡のような
その日が来るのなら



また会いましょう


また会いましょう




二人

今とは



違う愛で





「また会いましょう」

雲のない空は
少し寂しい


だから

涙誘う
美しい彩りを探すの



温もりに慣れたら
分からなくなる
　


だからまた
思い出すために

痛みを探すの



ガラスやナイフを
かき分けて

ボロボロになって



飛べない翼で


愛に辿り着くの




　　　　　　　　　　　「飛べない翼」

まだ
手を伸ばしてる
私がいる


手放したのは
私なのに



いつか風が

私のその時を
何処かで

貴方に告げた時は



貴方があの日
見せてくれた

ススキ揺れる
あの丘で　


少しだけ
心の引き出しを開けて



私を思い出して





　　　　　　　　　　　　　「ススキ」

脳裏に浮かぶのは
去年の同じお題


ボキャブラリーが乏しく
記憶も薄れてきた
今日この頃

同じお題に挑むのも
悪くは無いけれど


正直

新鮮味も欲しいなぁ



　　　　　　　　　　　　　　「脳裏」