ずっと
耳を塞いでた
微かな音さえ
聞きたくなくて
控えめに降り出した
柔らかい雨が
音を立て始め
雨音が
大きなコートで
優しく包み込むように
雑音を消す
窓辺で
激しく降り注ぐ
無数の雨粒を
羨ましく見てる
アスファルトの上
粉々になって消えて行く
儚い
雨粒達を
「柔らかい雨」
手探りで
探し回ってる
これじゃない
これでもない
本当のそれは
手に入れられない
分かってる
だから
代わりのものでいい
暗闇の中
もがいてる
求めてる
闇照らす
一筋の光を
「一筋の光」
あんなに
想い
あんなに
泣き
あんなに
再びを
待ち焦がれたけれど
時が過ぎて
痛む胸も
いつしか癒え
巡る季節の中
いつの間にか
思い出は
引き出しの奥で
熱が冷め
色も褪せて
ただ懐かしく
静かに横たわる
ふと
視線をあげると
止まらぬ時計の
針が告げる
また
同じ愛に包まれても
燃え尽きた
マッチのように
再びは無いと
「懐かしく思う事」
何度だって伝えなさい
愛しているのなら
軽々しく
口にするものじゃない
だなんて
つまらないポリシー
握りしめて
もったいぶってないで
今すぐ愛を伝えなさい
本当に
愛しているのなら
明日は必ず来る
なんていう保証など
どこにも無いのだから
「愛言葉」
友達
って言葉が
ボーダーライン
肩を抱くように
寄りかかりながら
問いにはいつも
うそぶいて
責められない場所で
好き放題な君
私そんな
強くもなくてね
物分りのいい人
でもなくて
流石に少し
疲れたかな
突然立ち上がって
ごめんね
驚いたみたいね
もう
行く
またね
は言わない
分かってるはず
思わせぶりして
いい夢みたいなら
他あたってよ
「友達」