コロッと寝てほしいのに
あなたは寝てくれない。
抱っこして子守唄
背中トントン
よしよしよし
やっとお目目がトロンとなって
静かになったら
そっとそっと横にする。
そっとそっと離れたとたん
行かないでと泣く。
もう一度子守唄を歌う。
それの繰り返し。
眠いよね
私も眠いわ
大丈夫 側にいるよ
そっとそっと横にする。
また泣く。
それの繰り返し
永遠に眠らないのかと
思ってしまう。
あなたの寝顔みたいから
またよしよしよし。
#467
旅行がしたい。
日本は広い。
まだ見ぬ景色は
いっぱいある。
けれど私は
今日もベランダで
いつもの景色をみてる。
#460
【夢のつづき】
明け方
目が覚めるか覚めない時間帯に
夢を見る。
ああこれは夢だ。覚えておこう。
そう思って目を覚ますと
忘れている。
最近はいつもだ。
夢のつづきを見たいのに
覚えていない。悔しい。
私はよく夢を見る。
以前、夢日記をつけていたほどだ。
誰かに夢と現実の境目が
わからなくなるよと言われやめたが。
夢は心とリンクしている。
気持ちが落ち着いていたら
穏やかな夢を見る。
焦っていると夢の中でも焦っている。夢は心の状態を表すテレビだと思う。
さあ今日は
どんな夢を見るだろう
そう思いながら床につく。
#451
お母さんはしょうたの10才の誕生日に
「鍵」与えます。
銀色に光ったゴツゴツした細長い「鍵」です。
お母さん、これなあに
これはね 『鍵』だよ
しょうたが何かを選んで進む時に
未来への
大切な『鍵』だよ。
どこを開けるの?
どこも開けないよ。
そうだね
開けるとしたらしょうたの胸の中さ
その時まで机の中に
しまっておきなさい。
その時っていつだろう
しょうたは机の中にしまいながら
考えました。
スーパーでチョコかアイスを
選ぶ時かな
休み時間にサッカーか
ドッチボールを選ぶ時かな
考えた後、しょうたは「鍵」を
再び取り出します。
何だか魔法の宝物を触るようで
秘密めいてドキドキしました。
お母さんの言葉を思い出しながら
「鍵」を胸に当てます。
目をつぶっていると
何だかホッとした気持ちになり、
お守りのようだと思いました。
しょうたは大事に大事に
机の中にしまいました。
…続く
#440
寒い冬の夜に
星のかけらが降ることがあります。
何千年何万年と
宇宙をさ迷い回り
やっとこの星に
呼びかけられてやってきます。
ようこそわが星へ
星のかけらは
認められたくて
愛されたくて
存在を知ってもらいたくて
やってきます。
大丈夫 あなたが来ることは
みんなが待ってたよ。安心して。
キラキラ光り静かに舞い降りる
星のかけらは
子供が拾い
大人がつかみ取り
懐へと収まっていく。
幸せになりますように。
私も幸せになりますように。
星のかけらは命となって
この星で輝き続けます。
#427