静かの海

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2/24/2024, 4:52:13 AM

「すきだよ」

どういう意味で?

恋的に。
愛的に。
性的に。
人間的に。

ぜんぶ。

でもそれだけなのかな。

今のこの体温。上がる心拍数。あなたの潤んだ目。
そのすべてを、私の腕の中に抱きしめていたいの。

2/21/2024, 12:29:01 PM

0を作った人がいる。

何かを進めたわけではないけれど、マイナスだった世界を全てリセットして、これからのプラスが芽生える土壌を作った人。

名前は残らないかもしれない。だけど、私はあなたのことを覚えていよう。

まっさらで、美しい更地を私に残して、あなたは去った。

あなたのくれた清廉なゼロ。

私はここから始めるよ。

ここから始められることへの感謝を、いつも忘れずに。

2/20/2024, 12:12:07 PM

言葉を失ったままでいる。

他人の苦しみについて。

私の心は、反射的に同情している。憐れんでいる。
そして一生、彼の人の苦しみを理解することは出来ない。

理解出来る筈もないと分かっている。

だけど。孤独に耐えきれないような顔をするあなたに、同情でも疎外でも憐れみでもない何かをあげたかった。

それなのに、言葉も感情もどれも不適切な気がするのだ。すべてがあなたを傷つける気がするのだ。

『普通に生まれたかった』

あなたの言葉がまだ焼き付いている。

寄り添うことすら、上手にできない。ごめんね。

でもいつか、きちんと言葉にするから。それまでは沈黙と体温で、どうか許してほしい。

あなたのことを、思っているから。

2/19/2024, 12:04:24 PM

降り積もる思い出は枯葉のように。

価値を見い出せば美しく、そうでなければ焼いて捨てられるだけ。

一枚拾って、薄い紙と本に挟んで置いておくような。

虫食いも半かけも、並べて飾りたい。

過ぎたものこそ、私をつくっている。

2/18/2024, 12:02:10 PM

 一年前の自分にはもう戻れないのだとやっと分かる。日記は途切れず書いているはずなのに、気持ちの感触すら思い出せない。去年の日記をめくれば、去年の私も過去の日記を開いている記述がある。過去を振り返らずには生きていけないのだ。

 ページをめくる。何とはなしに苦しいと、そればかりを書くようになってしまった。前途への希望を、面白いことを考えていたいはずだったのに。

 でも、過去を振り返って、自分を再生産してばかりいるのも。もうそろそろ終わりにするのがいいかもしれない。今の自分から抜け出せなくなってしまうから。

 やるべきことをやれずに夜は更け、休みは終わる。いつのまにか過ぎていく。

 でも、勝手に過ぎていくのを見守るよりは、「さようなら」と潔く終わらせた方が幾分かましであろう。脳裏に焼きつくいくつものさよならを思う。

 自分の人生の章立ては自分で区切れる。

 だから、ここからは新しい章。

 うん、爽やかで、悪くない。

 そんなことを考える、誕生日の前日。

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