一年前の自分にはもう戻れないのだとやっと分かる。日記は途切れず書いているはずなのに、気持ちの感触すら思い出せない。去年の日記をめくれば、去年の私も過去の日記を開いている記述がある。過去を振り返らずには生きていけないのだ。
ページをめくる。何とはなしに苦しいと、そればかりを書くようになってしまった。前途への希望を、面白いことを考えていたいはずだったのに。
でも、過去を振り返って、自分を再生産してばかりいるのも。もうそろそろ終わりにするのがいいかもしれない。今の自分から抜け出せなくなってしまうから。
やるべきことをやれずに夜は更け、休みは終わる。いつのまにか過ぎていく。
でも、勝手に過ぎていくのを見守るよりは、「さようなら」と潔く終わらせた方が幾分かましであろう。脳裏に焼きつくいくつものさよならを思う。
自分の人生の章立ては自分で区切れる。
だから、ここからは新しい章。
うん、爽やかで、悪くない。
そんなことを考える、誕生日の前日。
2/18/2024, 12:02:10 PM