七色
子が幼い頃、沢山の人と出会って七色の光を纏って欲しいと願った。けれども段々父母の色や祖父母の色も付いて何処かで見た様な色が散らばっている。それは歳を重ねる毎に濃くなっていく様だ。この先どんな色が重ねられていくのか…。
記憶
記憶は不思議なものだ。すっかり忘れていたのに、ある時ふと蘇る。必要な事をど忘れして困る事があるのに、何故無用となった記憶が呼び覚まされるのか。そんな事を考えていたら、鼻がカレーの香りを思い出した。そうだ、今夜はカレーにしよう。
もう二度と
もう二度と…そんな事は言いません。あの世へ逝ったご先祖様とて、いつかはもう一度会えるもの。ご縁が有れば、会えると信じていれば、きっと会える筈。先ずはあの世へ逝ったなら、大事なわんこに会いたいな。
曇り
何故君の顔が曇りなの?何と無くだって言うけれど本当は違うよね。誰かと比べて、ちっぽけな事と解りつつ、勝手に寂しい様な気持ちになってる。そう、勝手に…。多少不細工だって、相当ドジだって、かなり金欠だって、そんな人はごまんといる。美人は珍しいから価値が有るし、要領の良い人は沢山いるけれど、ドジな人の方が信用できる。金欠は日本中殆どの人が貧乏だ。そうで無ければ、こんなにもスーパーの売り出しに並ぶ人が多い筈が無い。他人のお財布の中は見えない。見た目にお金を掛ければ、お財布の中身は薄くなる。差こそ有れど大差は無いのが一般的のようだ。
楽しいを探してみよう。街の中には、面白い看板やら、不思議な格好のおじさんやら、カラスが何か鳴いていたり、可愛い花を見つけられたりするかも知れない。見方を120度だけ変えて見よう。四つ葉のクローバーは、探さない人には見つけられない。貴方の幸せ探し始めましょ。
bye bye…
bye bye…
字面を見ると哀しくなった。哀しく無いbye byeなんてあろう筈がない。生前母はバイバイする前にやっておかなくちゃと度々言った。そんな姿が走馬灯の様に駆け巡った。母らしい最後の始末だった。
しかし、バイバイと手を振る動作は少し違う。バイバイと手を振ると、相手も手を振って返してくれる。心が通う素敵な会話だ。スーパーで見かけた小さな子に思わず微笑みかけると、にっこり笑って手を振ってくれた。ギスギスした話題が多い世の中、優しいbye byeがこの地球に溢れます様に願って止まない。