【忘れたくても忘れられない】
『どうせ叶わないのだから。』
って、何度言っただろうか
いや正確には何度思っただろうか
一度目にした時からすごいって思った。
性格、言動、才能、その全てが憧れで…
そう、最初は純粋な憧れだったんだ。
見て、真似して、合わない…
見て、真似して、合わない…
何度繰り返したかな
自分には自分の合う方法があるってわかってるのに
あの人みたいになりたくて、
自信が欲しくて、評価が欲しくて
でも何も残らなかった。
嫉妬なんて出来なかった
そんなのする隙がなかったし。
だから参考までに抑えて、自分の方法を探した
でも憧れが脳裏に焼き付いてて、
自分を重ねて絶望して、それが枷になっていく。
あの人のようになりたいからあれに……なんて、
どうせ叶わないのだから。
憧れのあの子と……なんて、
どうせ叶わないのだから。
"できる"って言えばできるってあの人は言ってたけど
どうなんだろうね。
じゃあ"できる"って言ってみようかな
足掻くことって苦しいけどさ。
――――――――脳裏に写るあの人と言葉
【やわらかな光】
良いことも悪いことも
誰かにすると自分に返ってくるらしい。
でもどうせ悪いことしか返ってこないよ
だって僕だし。
自分に精一杯で自分しか見えてない僕に
良いことなんか返ってくるはずない
もし良いことが返ってきたなら
悪いことをした相手がよっぽど良い人なんだろう
だからそんな私を優しいなんて言わないで
優しいなんて人じゃない。
そんなものには無縁な人間だ
自分しか見てないから人からの評価が欲しいだけ。
こんな暗闇を照らしてくれる優しい光には
まだ明るい影を照らしてほしい。
私みたいになる前に。
これが優しさなのなら、自殺は良いことなのだろう。
あーあ…どうして君はそんなに優しいんだよ
僕なんかに構ったら君が損するだけなのに
―――――――ありがとうしか言えないのに。。
【鋭い眼差し】
小さい頃は食べ物を取られただけで
泣いたり、怒ったりしてたけど
今ではそういうことはよくあることを知って
余程のことじゃなければ気にしなくなった
確かに、ムカつくことは沢山あるけど
そういうのもよくあることとして目を逸らしている。
印象に残ってるものとすれば
自分の好きなものを無駄なものって言われたこと。
それ以外は特に印象に残ったものは無い。
―――なんて誰が知りたいんだよ
わかる。調べるだけ無駄だよな
『好きなものなんて認められる方が少ない』
―――ってさ人生で絶対使わないよね
そうそう、習っても興味でない。
『自分と他人は違うんだ。いくら友達でも』
そういうもの。そういう人だ。
だから仕方ないんだ。自分が興味あるだけ。
『楽しく過ごしたければ目を逸らせ』
もう苦しいよ。。
『よくあるから』なんて言葉を聞いていくほど
自分の弱さが否定されてる気がして
自分は弱いって言えなくなって
強い自分を演じるようになる
そういう耳だけ良くなって、興味ない声を聞いて
逸らすしかない目はどんどん悪くなる。
なんていうのは厨二病の僕の思い込みだろうか。
――――――鋭い眼差しは一体…?
【高く高く】
最近才能について考えることが増えた。
あの人はこの才能があるからとか
私はこの才能がないからとか。
考えながらも才能がないなりに頑張っているはず。
先輩に追いつけるように
先輩として引っ張っていけるように。
でも逆に引っ張ってもらってる気がする。
ならもっと努力しなきゃいけないはずなのに…
できないからへらへら笑ってやり過ごしてる。
まぁ、才能ってそういうものなんだけどさ。
"あの人の才能があれば…"なんて普通だ
その人だって自分が才能があるかなんて知らない
たぶんね。
大事なのは自分が持ってるものでどれだけいけるか
足りないものを持ってるもので補う
持ってないならそれくらいしかできないだろう。
でも自分が持ってるものは分からない
分からないから他人が羨ましくてたまらない。
こんな独り言も誰も聞くはずないし。
親に言われたんだ
「姉ちゃんは人を見る目が優れてるね
弟くんの好きな物とかよく知ってるし―――」って
もしそれが才能ならば、
私は先輩や後輩をみて、悪い所やいい所をみて
アドバイスをすればいいのか?
自分は諦めて他人を育てればいいのか?
他人の技術を目で見て盗めるほど
私の人を見る目は優れていないから。
ならどうすればいい?
―――――――――――高みへ行く切符
【子供のように】
のうのうと暮らしてるお前を見てると
表情豊かに常に笑ってるお前を見てると
忌々しくてたまらない
一生苦しまなければならないのに
人に迷惑をかけて、今だって親友は苦しいのに、
楽しいか?苦しめよ。親友の分まで苦しめ。
子供の時みたいに遊び狂いたい
ほんとは苦しいのを忘れて。
怖いものなんてない無敵な頃に戻れたらな。
そしたら私は元に戻れるだろうか。
君の成長を喜べないなら
私は姉を名乗る資格はないだろう
君の苦しみが分からないのなら
私は君の親友と名乗らなくなるだろう
過去にすがっても何も無いよ。
子供のように笑うことがどれだけ楽しく、
苦しく、虚しいものか。
―――――――――――お前はすごいよ。