中学、高校、そして大学。
10年間、部活一筋の学生生活だった。
もちろん命が縣かっているわけではない。
けれども、本気で練習を積み重ね
目標に向かって一緒に戦い抜いた仲間たち。
練習の苦しさも、勝利の喜びも。
かけがえのないたくさんの経験も。
良いこともそうでないことも
すべて分かち合った仲間たち。
そんな仲間に出会えたことは。
この先の私の人生においても
大切な大切な宝物になるだろう。
仲間
放課後に見かけた教え子は、
夕暮れの道をお母さんと手を繋いで歩いていた。
クラスでは大人びたことを言ったりもするけれど。
おちゃらけていることもあるけれど。
叱られて強がったりもするけれど。
同じ顔をしたお母さんをにこにこと見上げて
しゃべりながら歩くあなたを見ていると。
人はみんな。
誰かにとっての宝物なのだ、と。
改めて気づかされるのだ。
手を繋いで
部屋の片隅で毛布にくるまって。
あたたかい飲み物を手に
静かにストーブに当たる。
冬は寒くて好きではないけれど。
あたたまる以外のことを
何もしていないこの時間は。
心底幸せだな、と思う。
部屋の片隅で
毎日ろくに眠れないほど仕事をして。
当然のごとく身体を壊して。
精神的にもしんどくなって。
そんな負のループから抜け出した今。
見える世界がガラッと変わった。
楽しいことがいっぱいあること。
やさしい人がいっぱいいること。
美味しいものがいっぱいあること。
美しい風景がいっぱいあること。
胸が震えるような音楽がいっぱいあること。
そして、宝物のように大切な思い出がいっぱいあること。
少しずつでいいから。
本当に大切なことを思い出していこう。
眠れないほど
将来の夢について
キラキラした笑顔で話すあなたたち。
いつか。
夢と現実の狭間で
苦しむ日が来るかもしれないけれど。
そんな時にはどうか思い出してほしい。
自分ができること。強み。個性。
みんな、素敵な力をいっぱい持っている人だから。
その人にしかない魅力は必ずあるものだから。
だから、そんな自分に自信をもって
自分だけの道を笑顔で歩んでほしい。
そして、欲を言えば。
いくつになってもキラキラした笑顔で
夢を語れる人になってほしい。
夢と現実