君と出逢って
初めて生きたいと
思ったんだ
ありがとう
…そうだった
君はもう、居ないんだった
君は元々重い病気にかかって
20歳まで生きられないって
分かってたのに
覚悟してたつもりだったのに
ごめんね
もう限界みたいだ
君の居ない世界なんて
なんの価値もない
だから
君の居ない世界にさようなら
自分の体をふわっと宙に投げ出した刹那
僕は何を思ったのだろうか
耳を澄ますと
傷ついた自分の
心の声が聞こえてくる
だから耳を塞いだ
でも心の声だから
聞こえてくる
既にキャパシティを
遥かに超えていたストレスが
耐えきれず溢れ出した涙で
流れていけばいいのにな
恋愛の話。
「2人だけの秘密」
があると
相手のことを思い出して
何故かドキドキする
…らしい。
どこかで見たのを思い出した。
恋愛に興味はないんですけどね…。
好きな人いる人は参考程度に。
ある日のこと。
「っ、触らないで!」
僕の手はペシッと振り払われてしまった。
僕、何かしたっけ。
「ごめん。そんなつもりじゃ」
「わかってるよ…けど、これ以上優しくしないで!」
とりあえず謝った。
が、その言葉を遮るように少女は言った。
少女は絶望に満ちた顔でこちらを見る。
今までどれだけ傷付いて来たのだろうか。
僕には、わからない。
「ごめん。」
僕は少女に向かって言った。
「僕には、その感情が解らないんだ。」
その言葉を聞くと、彼女はどこかへ走り去ってしまった。
僕にはどうしていいか解らず、ただ彼女の背中を見つめることしか出来なかった。
ある日のこと。
「っ、触らないで!」
つい、言ってしまった。気づくと私は彼の手を振り払っていた。
「ごめん。そんなつもりじゃ…」
「わかってるよ…けど、これ以上優しくしないで!」
彼は無表情で謝ったのに、何故かそこに悲しさと優しさを感じた。
黙って彼を見ていると、彼は口を開いた。
「ごめん。」
私が、え?と言いかける前に彼は言った。
「僕には、その感情がわからないんだ。」
そんなこと、とっくに知っている。
そう。知っていたはずなのに。
私は彼の前から走り去った。
泣きながら。
私は、どうして。
また、彼の優しさを求めてしまったのだろうか。
いや、違う。
今まで私は、自分の理想と彼を重ねていたんだ。
彼に感情がないのをいい事に。
ほんっと最低だ。私。
私はたんぽぽ。
今、風に乗って
あなたの真上を飛んでいるの。
なんちゃって。
私はただの幽霊。
風の影響は受けないけれど
たんぽぽみたいに風に乗って
ゆらゆら飛ばされたい気分なの。