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3/24/2026, 1:39:52 PM

「メーデー、メーデー、メーデー。聞こえますか」

ノイズ混じりの無線が、無人の管制塔に虚しく響いた。送信元は高度一万メートルを飛行中のはずの貨物便「アルファ502」。しかし、レーダーの画面には、ただの一点も光は灯っていない。

「こちら、誰でもいい。応答してくれ。視界が……真っ白だ。計器がすべて逆回転している。空を飛んでいるのか、海底を這っているのかさえ判らない」
パイロットの声は、恐怖を通り越して、奇妙なほど透き通っていた。


街の広場では、人々が足を止めて空を見上げていた。雲一つない快晴。雲雀の声がのどかに響く午後。それなのに、スピーカーというスピーカーから、そして人々のスマートフォンの端末から、この「幽霊通信」が流れ出していた。


「ああ、窓の外が見える。花が咲いている。……おかしいな。一万メートル上空に、真っ赤なチューリップが咲き乱れている。それから、誰かが傘を差して歩いている。あいつは……俺だ。地上にいる、子供の頃の俺が、こっちを見て笑っている」


街の気象観測所では、若手職員が震える手でモニターを見つめていた。湿度は0%、降水確率は限りなくゼロに近い。しかし、空の「色」が、墨を流したように変色し始めていた。
「高度が下がる。いや、上がっているのか? どちらでもいい。ただ、すごく懐かしい匂いがする。土の、埃っぽい、降り始めの雨の匂いだ」

ふっ、と通信が途切れた。

同時に、抜けるような青空から、大粒の雫がアスファルトを叩き始めた。太陽は燦々と輝いたまま、狐の嫁入りのような、奇妙な静けさを伴った雨。

翌朝の新聞の片隅には、小さな予報が載った。

『昨日の怪現象について、当局は電波障害の可能性を示唆。本日の天気、概ね晴れ。ところにより雨』

3/23/2026, 2:12:49 AM

「バカみたい」な話

先週の出来事なんだけど、急に冷え込んできたから灯油を買いに行ったんだ。いつもはホームセンターなんだけど、ガソリンスタンドの方が安いなと思って、そっちに寄ったんだよね。
そしたら、給油ノズルを差し込んだ瞬間に店員さんが血相を変えて飛んできて。何かと思ったら、俺、手に持ってたの灯油のポリタンクじゃなくて、自宅の『燃えるゴミ』の袋だったんだよ。
寒さで頭がバグってたのか、玄関先に置いてあったゴミ袋をポリタンクだと思い込んで、後部座席にシートベルトまで締めて丁重に運んでたんだよね。店員さんに『それは……給油できませんね』って震える声で言われて、俺も震えながら燃えるゴミを抱えて帰ったよ

3/21/2026, 3:53:02 AM


あれもしたい
これもしたい
もっとしたい
もっともっしたい

ブルーハーツの歌詞を連想した

若い時は自然と夢を持っていた
歳を重ねて自分の力量が分かると夢が持ちづらくなる
無知が夢を見させてくれていた

でも、人は夢を持ち続けた方かいい
人生には”まさか”がある
自分の想像を超えた、思いもよらない出来事が起こる

自分の成長に投資する事
人生で起きる事すべては最後に繋がる
わたしは人生という夢を見続ける

「夢が醒める前に」

3/19/2026, 5:33:52 AM

「不条理」

男は朝食のパンにジャムを塗ろうとしたが、蓋が開かない。渾身の力で回すと、蓋ではなく自分の首が回転した。視界が真後ろを向き、背後に立つ見知らぬ老人が「お疲れ様です」と名刺を差し出した。役職は、運命の調律師

3/18/2026, 7:31:56 AM

「泣かないよ」

たくさん泣いて、泣いて、泣いて
強くなる

涙の数だけ強くなれる
そんな歌もあったっけ

人は泣いて強くなるんだよ
いろんな経験をして
うれし涙も悔し涙も
痛くて泣いて、悲しくて泣いて

自分の感情がわからないけれど涙が溢れる事がある

その涙の数は必ずあなたの強さになる

オレは私は僕はもう
こんな事では
「泣かないよ」

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