6/16/2025, 2:38:48 PM
2025.6.16(月)『記憶の地図』
記憶の地図なんか当てにしちゃいけないな…
一人の青年が目の前の鬱蒼としげった木々と湖を見ながら呟いた。
青年が向かっていたのはもちろんこんな場所ではない。昔行ったことがあるからとスマホのナビを頼ることはしなかったのだ。その結果、目の前には小さな湖と木々が広がっているだけで目的地であった神社はどこにもない。
しかし、これは不幸中の幸いと呼べるだろう。
その湖は見事なものであった。
綺麗に映し出された木々
太陽の反射の煌めき
かすかに聴こえる波打つ音
生物の憩いの場
小鳥たちのメロディー
周りに咲き乱れる花々
きっと普通に生きていれば見つけることもなかったし、この素晴らしい自然に出会うこともなかっただろう。
記憶の地図は、新たな発見への地図に変わった
「こういうのも悪くない。またいつか記憶の地図で旅をしよう」
青年の声は自然が奏でるメロディーの中に消えた
6/14/2025, 12:54:05 PM
2025.6.14(土)『もしも君が』
君はいつも困ったように笑う
僕はいつも元気に君と話す
でも分かってもらえないことが多い
僕はいつも君を抱きしめる
君が辛くて泣いてる時はいつもそばにいる
いつも一緒!
でもね、最近君は元気がないんだ
なんでかな…?
僕が歩けなくなっちゃったから?
君より早くおじいちゃんになっちゃったから?
いつも迷惑かけてたから?
ご飯がいつもより食べれないから?
僕とお散歩にいけないことが増えたから?
もしも君が僕と同じ姿ならもっと慰めてあげられるのかな…?
もしも僕が君みたいに人間だったら君ともっと一緒にいられたのかな…?
でもね、僕はもう君とはいれないみたいだから、僕を幸せにしてくれた君のことを後何十年か天国で待ってるね。
僕は君の可愛い家族だから!