私には
一番ほしい
ものはなに?
さすがこれは
貴方の恋だ
〘ないもののねだり〙
私の手を見ていた。上がったり、下がったりする手。貴方の呼吸のリズムによって上がったり、下がったりする胸の上に、私の手が置いてあった。部屋の中は暗かったが、日差しの線で貴方の体が見えていた。
ぐっすり寝ていた貴方。落ち着いた顔がしていた。逆に私は、沸騰みたいな感じが心の底から出てきそうだった。なぜか。
もう6ヶ月で毎週貴方と会うが、それだけはずだった。だからなぜ今貴方の顔を見ると、燃えそうなのか。
好きじゃないのに。
好きじゃないはずなのに。
〘好きじゃないのに〙
真面目な大学生だ。いい成績をとっているし、真面目に授業を聞いているし、例正しいもよく言われる学生だ。同級生たちにも、後輩たちにもよく憧れている。
だが、失敗を知らないというわけではない。落ちない者とは存在していないでだろう。
サキは、毎月曜日の同じに朝6時に目指した。バイトは8時から始まり、遅くならないように、早めに起きた。当日は大事な日だった。将来の夢を叶うかどうかわかる日だからだ。普通通りに準備して出勤した。
バイトは大学の近くあるパン屋さんである。朝から昼までクロワッサン、パン、ケーキなど売っている。店長がフランス人で、サキは大学でフランス語を学んでいるので、いい経験になるはずだと思って応募した。
実際に、サキはフランスに留学の経験があって、帰国してからずっとフランスに戻りたかった。その日は結果をわかる日だ。
パン屋さんの全員がサキの希望を知って彼女を応援した。店長がフランス語の書類を添削するまで手つだった。だからサキの知り合いが全員疑問なしで「絶対受かる」と言っていた。
彼女しか疑いを持っていた。でも全員に応援されていたから、何かを言うのが失礼と思って何も言っていなかった。
休憩の時間が来た時、休憩室に入ってすぐにメールを調べた。
外はは雨が深々と降ってきた。
〘ところにより雨〙
帰国した後で、寂しい日々を過ごした。どこでも見ると、日本の生活を思い出した。はやく卒業しよう、直ぐに日本に戻ろうと思っていたが、心の底にはもう無理だとよくわかっていた。一ヶ月経った後で、だんだん幸せな気分になっていた。
現在、母国の生活も無事に楽しめる。友達と再開したり、新しい友達もできたりした。大学も頑張っているので、卒業できそう。フランスを旅行したり、食べ物をたくさん食べたり、経験を積んだりするのだ。
だが、留学の経験を思い出すと、胸がドキドキする。脳も非常にワクワクする。身体全体が「日本に戻りたい」と怒鳴るみたい。
心の底から、その願いを叶いますように。
〘胸が高鳴る〙
不条理なことについてよくわからないのですが、個人的に結構好きなのは不条理演劇です。
フランス人として、イヨネスコの戯曲を勉強したことがあるし、何回も見に行きました。特に好きなのは『禿の女歌手』です。話が面白いし、今まで見た上演はいつもよく出てきました。
全然演じられない人なんですが、もしいつか一つの戯曲しないといけなくなれば、『禿の女歌手』を演じてみたいと思います。
〘不条理〙